『脳内ニューヨーク』
ヘルツォークやホドロフスキーのように壮大な夢をみながらもなかなか実現に至らないクリエイターのハナシなのかと思ったら、まさにチャーリー・カウフマンなハナシであった。ロンリネスである。タッチやテーマ性に導かれるストラクチャーこそスパイク・ジョーンズとミシェル・ゴンドリーと違えど、描かれる中身は鬱の雰囲気をもって悲しくもユーモア豊かなもの。ダブル・ジョンのランディスとヒューズからガラリと変えて新鮮味があったのか、或いはカレーが夏には美味しいように、鬱な感覚もこの季節だからあってるのか、面白かった。前述したようにタッチなど違えど、『マルコヴィッチの穴』と『エターナル・サンシャイン』を好きなひとにはお勧めかも。
ところで、エミリー・ワトソンって『奇跡の海』と『パンチドランク・ラブ』があるから内気で繊細な役なイメージが強いからか、サマンサ・モートンとダブっちゃたりした(おまけに最近は、キャリー・マリガンが出てきて、3人のイメージがトリプル)けど、この作品ではふたりが同時に出てきて、くっきりはっきりとふたりの違いが歴然として助かった(註1)。
註1 もっとも、ここ数年はエミリー・ワトソンの力強い役も観たり、エミリー・ワトソンが意外と大柄の女優さんだということも気づき、サマンサ・モートンとの差異を気付きつつはあったのではある。
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