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2016年09月09日10:05

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スピルバーグイーストウッドめも 14





  立ち読みした本を10分パラパラとめくると、文芸におけるアメリカンにポピュラーなふたり、ウォルト・ホイットマンは暗黒を基盤として持ちそこから光明へと超越すると書いてあり、マーク・トウェインは東部- 文明、秩序、教養 -と西部- 自然、自由、野生 –の矛盾を捉えているとあった。スピルバーグとイーストウッドというアメリカンなイメージにはそこが確かにミームとして息衝いているところがある。
  ところで『フック』って、バブリーな時代に相応しく&スピルバーグには珍しく、スターばかりを起用しているけれど、ブロックバスターの頃と違い大御所ぶって少々迷いの80年代にいたスピルバーグの、彼自身の作品の温故知新にして、起死回生を賭けた作品に思える。『アウトロー』はその15年ほど前の作品だけれど、だいたいスピルバーグが『フック』を手掛けた頃と同じ年齢の頃のイーストウッド、ブロックバスターが台頭する頃&アメリカ映画がその様を変える時期において、ハワードホークスやキングヴィダーなどハリウッドの御大たちをプレミアに招いたと聴くが、廃れゆく西部劇のフォルムのなかでインディアンたちとゆったりとした旅をするこの作品、彼自身も時代- それ以前に対してもそれ以後に対しても -に向けて勝負を賭けた作品だと思われる。
  スピルバーグもイーストウッドもストーリー的にはなんの変哲もない起承転結にして、意外性もなにもない、ありのままのものだけれど、イメージのミームにはアメリカというストレンジなものが沸々と宿っている。





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