『ダ・ヴィンチ・コード』、嘘を誠にするロマンである。ハリーポッターやスターウォーズがファンタジーであるのに対し、この作品は史実をセミオティックに浪漫とする。史実そのものがミステリアスにロマンがある。そのグリッドを並べ替え、小説と映画はロマンを増幅する。身近にあるものにこそロマンがある。テーマパークではないものを、ゆかりの地の旅に見出すならば、それが浪漫であり、そこにコードがある。
イアンマッケランがハンクスに、「時間」を研究者として客観的に見るのではなく、我々はいま「時間」のなかにいると言った後、ジェット機が空に飛んでいくショットへと移る。浪漫へといざなわれる。今回、なかなか感動した。
最初観たときは冗長的に感じたけれど、万能鑑定士Qを観た後これを観たからだろうか、、やっぱハリウッド映画スゲーと思ってしまった。最終盤はやはり長く感じたけれど、きっと小説が表わす通りに丁寧に描きたかったのだろう。或いは、ロンハワードいつの頃からかダラリとしたリズムを感じるようになったけれど、オーディエンスがしっかりと視て聴けるためにじっくりと描こうとする大陸的な豊かさがあるのではないかな、と今回おもう。
トムハンクスをスターにしたのは、もちろんイーストウッドでもなく、スピルバーグでもなく、そしてゼメキスでもない。ロンハワードの『スプラッシュ』が彼をスターにした。ハワードとハンクスの長年の関係、息が合っている。ロンハワードの最高作は、私的には未だ『スプラッシュ』である。ロマンティックである。
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