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2016年07月10日10:51

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猪木とビンス(323)

新日本プロレス84年ビッグ・ファイト・シリーズ第1弾、3月9日は古河市立体育館でのテレビ生中継。

メインイベントは猪木のパートナーに藤原喜明が抜擢され、長州、アニマル浜口組の維新軍と激突。

藤原が猪木と2人だけのタッグでテレビマッチのメインに出るのは初めてでした。(78年12月2日、名瀬市体育館で欧州世界選手権シリーズから帰国した猪木と藤原がプレ日本選手権でタッグを組んだことあり、ヒロ・マツダ、永源遥組に2-1で勝ち)

維新軍は猪木に狙いを定めて猪木にハイジャック式パイルドライバー、さらに長州はリング中央で猪木をサソリ固めにガッチリ捕らえると藤原は一本足頭突きでカット。

試合が乱戦となったところで谷津嘉章、小林邦昭、寺西勇のセコンドが乱入し藤原を袋叩きに。

11分54秒、猪木、藤原組の反則勝ちとなりました。軍団の勢力としては明らかに維新軍が上かと思われました。そこへ、猪木の窮状を見かねた藤波が救援に入りました。

前田の離脱で戦力ダウンの正規軍でしたが、2月3日、札幌中島体育センターで藤原に長州との試合をぶち壊されて以来、猪木とのタッグを拒否して来た藤波がここで維新軍潰しの為に再び猪木とのタッグ結成已む無しの意思表示を見せています。

この日のセミは藤波、木村健吾組がディック・マードック、アドリアン・アドニス組と対戦、スーパー・バイオレンスコンビの合体殺法で木村健がアドニスにフォール負け。

セミ前は高田伸彦がこれも抜擢されて小林邦昭とのシングルマッチを行いました。

私の記憶に間違いがなければ、小林邦がリック・ウェイクマンの「THE ROOM PART1」のテーマ曲で入場してきたテレビ中継の試合はこの時が初ではなかったかと思います。

高田は次期WWFジュニア・ヘビー級王者の有力候補として新日本のプッシュを受けて売出しがかかりました。

若さ溢れる果敢な攻めで小林邦を追い込んでいきましたが13分39秒、小林邦のフィッシャーマン・スープレックスホールド(網打ち式原爆固め、あるいは脳天砕き固め)に敗れています。高田は初のMSGへの出場が噂される中、負けはしたものの存在感を全国のファンに見せつけました。

そんな中、3月10日にはUWFの新間会長が前田を連れてビンス・マクマホンとの会談を行う為にニューヨークに向けて出発しています。

成田空港に新間と共にやって来た前田は2月29日(この年は閏年)、新日本プロレスの合同練習に姿を現して以来、10日ぶりに公の場に姿を現しマスコミ達の質問にも終始無言を貫いています。

猪木と藤波の師弟タッグの復活は翌週のテレビ生中継、3月16日、鹿児島県立体育館で長州、浜口組と対戦と発表されましたが、それに先駆けて、3月12日、岡山武道館で星野勘太郎を入れた6人タッグで長州、谷津、小林邦組と対戦。

10分6秒、猪木が延髄斬りからの体固めで小林邦を破っています。

3月16日、鹿児島県立体育館のメインで猪木と藤波が約2か月ぶりにタッグを復活、長州、浜口組と激突。

試合前に長州、浜口の入場時、セコンドな藤原がTシャツを脱いで維新軍に詰め寄る等不穏な空気の中試合がスタート。

維新軍はスカイハイ・ラリアットで藤波を攻撃、相変わらずの連係の良さが光りましたが、猪木、藤波も久しぶりのタッグながら息の合ったところを見せています。

しかし、場外乱闘の際正規軍、維新軍双方のセコンドが入り乱れての大乱闘となり11分39秒に試合はノーコンテストになりました。

試合後、収まりのつかない両軍は全面抗争をアピール。5対5による完全決着戦に向けて動き始めています。
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