82年スーパー・パワー・シリーズは8月26日、熊谷市民体育館で開幕。
スタン・ハンセン、テリー・ファンク、ロン・バス、クラッシャー・ブラックウェル、ザ・デストロイヤー、ルーファス・ジョーンズ、フランク・デューセックの外国人選手がシリーズ全戦参加、また前シリーズに次いでウルトラセブンが外国人扱として連続参戦しています。
ハンセンは、エキサイト・シリーズ以来2か月ぶりの参戦。前回の来日では6月1日、札幌中島体育センターでノンタイトルながら馬場にリングアウト勝ち。
「馬場は俺に負けておきながらノンタイトルマッチだと言ってベルトを寄越さなかった。奴は卑怯だ、今度こそベルトを奪ってやる」と馬場のPWFヘビー級王座に照準を絞っての来日。
馬場のPWFヘビー級王座への挑戦は9月14日、刈谷市体育館での対戦が決定しています。
テリーは4月のグランド・チャンピオン・シリーズ以来4か月ぶりの来日、今回の来日では前年12月の蔵前での乱入劇における遺恨を精算すべく、ハンセンと初のシングルマッチが9月11日、後楽園ホールで実現、テリーは全試合日本陣営から試合に出場。
このシリーズ、ハンセンの正パートナーを勤めるバスは80年9月、国際プロレスのダイナマイト・シリーズに参戦以来約2年ぶりの来日。
2年前はエース格であり10月11日、越谷市体育館でラッシャー木村のIWA世界ヘビー級王座に挑戦、パイルドライバーで敗れています。
全日本への来日は77年2月の初来日以来実に5年半ぶりとなりました。
ブラックウェルは79年10月ジャイアント・シリーズ以来2年10か月ぶりの来日。前回の来日では10月22日、長岡市厚生年金会館で鶴田のUNヘビー級王座に挑戦、2-1で敗れています。
帰国後はAWAで何故かアラビアン・ギミックに変身、シーク・アドナン・アル・ケーシー(74年に新日本に来たシーク・オブ・シークス・バクダット)をパートナーにシーク・アヤトラ・ブラックウェルを名乗りトップヒールとして活躍。
巨漢の割には器用で飛んだり出来る実力者。
デストロイヤーは前年10月ジャイアント・シリーズ以来10か月ぶりの来日で今回も外国人陣営からの参加。
ルーファスは前年7月サマー・アクション・シリーズ以来1年1か月ぶりの来日。
ミズーリ、カンザスといったセントラル・ステーツ地区とインディアナポリスのWWAを中心に活躍、日本ではボボ・ブラジル、アブドーラ・ザ・ブッチャー等ブラック・パワーのパートナーを歴代勤めて来ましたが、彼等が去った全日本で自分のポジション確立は難しくなっていました。
前回の来日では全日本初参戦となったビクター・リベラと組んで7月23日、魚津市総合体育館で石川隆士、佐藤昭雄組のアジア・タッグ王座に挑戦。
リベラがドロップキックを自爆して着地に失敗、肩を脱臼して試合放棄負けという不本意な結果に終わっており、今回は9月8日、山形県体育館で初来日のデューセックをパートナーに石川、佐藤組のアジア・タッグ王座に挑戦が決定。
初来日のデューセックは52年ネブラスカ州出身の当時30歳の中堅選手、1930年代に活躍したレスラー、ジョー・デューセックの息子。南部地区で活躍していました。
日本側は馬場がNWA総会出席の為開幕戦から8月30日、茂原市茂原卸商業団地正面広場特設リング大会まで欠場。
ちなみに馬場のNWA総会出席の為の欠場は前年10月にもあり、これは「予め試合が組まれていなかった」為、国内試合連続出場の「欠場」には該当致しません。
開幕戦では馬場の留守を預かる鶴田がメインイベント60分1本勝負でデューセックとシングルで対戦し5分5秒、バックドロップからの体固めでフォール勝ち。
セミではテリーが阿修羅・原と組んでハンセン、バス組と対戦、このシリーズ9月2日、宇都宮・栃木県体育館で馬場、鶴田組のインターナショナル・タッグ王座に挑戦が決定しているハンセン、バス組はラリアット・ライダースと呼ばれ、ハンセンがラリアットで原からフォール勝ちしています。
前シリーズでタイガー・ジェット・シン、上田馬之助組との喧嘩マッチでラフファイトに強い一面を見せた天龍はマイティ井上とのコンビでブラックウェル、ルーファス組と対戦。
ブラックウェルが井上をブロックバスター(バックフリップ=サモアン・スープレックス)から体固めに決めています。
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