2022年10月21日(金)
『夜を越える旅』(2022年)
監督:萱野孝幸
名駅・ミッドランドスクエアシネマ2
ナントカという賞を獲ったということで見ることにした。
大学は出たものの、職にもつかず、同棲相手の恋人に食わせてもらいながら、漫画を描きつづけている男・春利が主人公。
男は学生時代のゼミ仲間と1泊旅行に出かける。
仲間たちは着実に社会人として活躍しているのに、自分だけはいまだ何者にもなっていない。肩身が狭いためか、道中ずっと車の運転手をしていた。
その夜、宿泊先の山小屋風のロッジに、ゼミ仲間だった小夜が遅れてやってきた。
学生時代、春利は小夜に惚れていた。その気持ちは今もかわらない。
春利は小夜を誘い、ふたりして夜の散歩に出かけた・・・・
いつまで経っても青春時代と訣別できないネクラ男の忸怩たるおもいを描く文系映画かとおもったら、だんだんとねじれていく。
ほら、ほら、こういう映画、何て言うんだっけ、ほら、ほら・・・・ほらー
フォトジェニックな凝ったショットや奇妙な笑いもあって、最後まで楽しめた。
これは拾いもの!!
『RRR』(2022年)
監督:S・S・ラージャマウリ
伏見・ミリオン座
途中で「インターバル」の字幕がチラリと見えたものの、休憩なしでイッキ見3時間。
1920年代、イギリスの植民地時代だったインドを舞台に、ふたりの熱き男が、歌と踊りと大活劇で、憎っくき大英帝国主義者たちを粉砕する娯楽巨編。
今だから気楽な娯楽映画で済んでいるが、もし1920年代に公開されたなら、民衆に武装蜂起を呼びかけるプロパガンダ映画、いうなれば『戦艦ポチョムキン』だね。
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