映画日記『ドーン・オブ・ザ・ビースト　魔獣の森』

２０２１年１１月２０日（土）

『ドーン・オブ・ザ・ビースト　魔獣の森』（２０２１年）
監督：ブルース・ウェンプル
矢場町・センチュリーシネマ

人里はなれた山奥の深林、ＵＭＡ（未確認動物）ビッグフット調査のために、大学教授と助手、そして単位目当ての学生たちが乗り込んできた。
ちんたらと調査が始まるのだが、この森は何か様子がおかしい。
かさこそと暗闇の奥で蠢くモノたちによって、ひとりひとりと犠牲になっていく。
やがて彼らの前にあらわれたのは、人肉を喰らう、おぞましい姿をした屍鬼の群れだった・・・・

９月に見た、『食人雪男』に続くビッグフットがテーマのホラー映画。
ゾンビや吸血鬼みたいに、ビッグフット映画というジャンルがあるのかどうか知らないが、とにかく今年は年に２本もビッグフット映画を見たことになる。
『食人雪男』が近年まれにみる大凡作だったので、一抹の不安があったが、あれほどひどくはなかった。
それでは良かったかというと、まあ、そこそこの出来。
ところで、ビッグフット映画と言いながら、出てくるのは『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムみたいな屍鬼たちばかりで、いっこうにビッグフットが出てこない。
ヘンだなあ？とおもっていたら、終盤になって学生のひとりが屍鬼たちに取り囲まれ、絶体絶命のピンチに陥ったとき、待ってました！とばかりにビッグフットが登場し、屍鬼たちを蹴散らしてしまう。
『ジェラシック・パーク』のティラノザウルスだ。
本作のビッグフットは森の守護神ということらしい。
なるほどねえ、とおもったが、どうも納得できない。
はぐらかされたような気分で、劇場をあとにした。