本日は自宅でルネ・クレール監督の2本立て。
2021年5月23日(日)
『リラの門』(1957年)
監督:ルネ・クレール
WOWWOWプラス【録画】
飲んだくれでのろくでなしながら陽気で心優しいジュジュと、彼の友人でギター弾きの男の前に、傷ついた警官殺しのお尋ね者・ピエールが現われる。
ジュジュとギター弾きは、彼を不憫におもい、ギター弾きの家の地下室に匿った。
しばらく経って、ジュジュが入り浸っている居酒屋の娘・アンナが偶然ピエールに会ってしまう。
強引にアンナの唇を奪ったピエールに、彼女は恋してしまった。
しかし、そんなことを知らないジュジュは、秘かにアンナを愛しており・・・・
うだつのあがらないろくでなし男にだって、たったひとつ、ぜったいに汚してはいけないものがある。
その汚してはいけないものを守るためには、すべてを失ったとしても悔いはない。
見てて、小林正樹監督の『いのちぼうにふろう』(1971年)や、マキノ正博版は見てないので、黒木和雄版の『浪人街』(1990年)を思い浮かべた。
主人公のジュジュを味わい深く演じたピエール・ブラッスールという役者がうまい。
『巴里祭』(1932年)
監督:ルネ・クレール
WOWWOWプラス【録画】
パリの下町に住むひと組の恋人たちの、すれ違いによる別れと、ふたたびのめぐり逢いの物語。
有名なメロディが流れるなか、見る者すべてを幸せに包み込むラストシーンだった。
ヒロインを演じたアナベラがとてもキュート。
とにかく90年近く昔の映画とはおもえない。
傑作!!
ところで、本作の有名なメロディを作曲したモーリス・ジョベールは第二次世界大戦中に40歳の若さで戦死したという。
彼が生きていれば、きっと美しいメロディを数多く私たちに届けてくれたはずだ。
ほんとうに憎むべきは戦争だ。
https://www.youtube.com/watch?v=4MsrTSaBWs4
ログインしてコメントを確認・投稿する