三連休は映画三昧のつもりだったが、日曜日に出不精病になってしまい、ペースダウンになってしまった。。
最終日になって、なんとか3本見ることができた。
2018年10月8日(月)
『灰とダイヤモンド』(1959年)
監督:アンジェイ・ワイダ
名駅・ミッドランドスクエアシネマ
記憶違いでなければ、高校生か大学生の頃に、こちらも記憶違いでなければ、淀川長治が解説をしていた「日曜洋画劇場」で見たとおもう。
それとも、NHKの教育テレビだったかなあ?
正直なところ、当時はほとんど理解できなかったはずだが、ラストの白い洗濯物にしがみつき、やがてごみ溜めの中で虫のようにもがきながら死んでいく主人公の姿だけは、いまでもよく覚えている。
この日再見して、初見のときより年をとった分だけ、少しは理解できた。
同じポーランド人同士が主義主張によって分裂し、殺し合いをする愚かさへの、静かな怒りがあった。
そして、ひとつのダイヤモンドを残すために灰となっていった多くの若者たちの無念を感じた。
なんというタイトルか知らないが、劇中でバンドを背に女性歌手がフルで歌う哀調の曲がとてもよかった。
『スティルライフオブメモリーズ』(2018年)
監督:矢崎仁司
今池・名古屋シネマテーク
オープニングの、何ともエロティックなイメージから始まるのなら、あのエンディングのボカシはないだろう。怒りを覚える。
オープニングとエンディングは対になっているはずだ。
しかし、この怒りをどこへ向ければいいのか分からない。
中途半端な形での上映を「よし」とした作り手か、それとも映倫か。
いっぽうで、性器はだめだが、20数年前からヘアまではこぎつけている。
本作が、性器描写はダメという歪な時代が終わる、その始まりであって欲しい。
このあともう1本見てきた。
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