ウクライナは「軍事独裁国家」になるつもりかなあ？

先日、ジャニーズ事務所の記者会見を、またも長々と見てました。
最初から、こういう結論にしてればよかったのにねえ。
一ヵ月前の彼らは、何をどう間違えたのか。

ジャニーズ事務所という「会社を残したい」の「思い」があったんでしょうね？
だから「会社を残す」と結論してしまったんでしょう？
そして「会社を残すために、どうすべきか？」と「結論ありき」で考えたんでしょう？
だけど、先に「答え」を決めてしまったら、どんな理屈でも言えてしまうんですよ？
「理屈と膏薬は、どこにでもくっつく」とか、「無理が通れば道理が引っこむ」とかってさ。

会社を残したいと思うならばこそ。
まずは、「会社を残せるか、残せないか」の「解答を求める」ために「考える」べきです。
そうすれば、たどり着く「正解」は、一つです。
「ジャニーズ事務所は、名称はともかく、整理される会社として、補償のためだけに存続する」
「タレントのマネジメント業務は、独立した会社を別に設立して、譲渡する」
これしかないのは、べつに経営のプロでなくとも「わかる」ようなことですよ？

会見中に出た「藤島氏の手紙」の中に「買収の話もあった」との言葉。
これも同じことで、「会社を残す」の前提があるから、「売る」の選択肢が生じるんです。
今のように「廃業する」と腹をくくってしまえば、何が本当の「安楽な道」なのか、見えますかね？
「タレントもコンテンツも手放して、収益能力を失って、倒産すること」ですよ？
資産を売り払って、税金を納めて、あとは「管財人」に任せて、法の範囲で被害補償。
どうせ「ファンド会社に売った」ところで、最終的には、そういうふうにされたでしょうよ？
ファンド会社の「もうけ」を取られたぶん、代わりに誰かが損をしたんでしょうけど？

「答えは、いろいろある」とか、「考え方は、それぞれ」とか、嘘です。
どんなことであれ、基本のレベルで言う限り、「正解」は一つです。
基本もわからないでいると、ワシやらタカやら「サギ」やらが食い荒らしに来ます。
だって日本は「一流の看板を持つ会社が、コロナ給付金関連で、平気で不正をした」ような社会ですから。
その点で言えば、今回、いろんな企業さんが「口出しをしてきた」のは、優しいじゃないですか？
無論「タレント起用」をしてる「自社都合」もあるのでしょうが、「ちゃんと考えなさい」と言ってくれたわけで。

ところが、ジャニーズ事務所の周りには？
「間違った方針」でも平気で進めていこうとした弁護士事務所？
「記者会見でのNG記者リスト」を作った運営会社？
トップが表向きに言う「キレイゴト」は無視して、本音を知る社員の「顔色をうかがう」会社ばかりと契約？
要するに、「今まで実際に、そういうやり方をしてきた」のが、証明されちゃってるわけですかね？

さて。
ウクライナでは「来春の大統領選挙を延期する」の論調が出てるという話。
それが本当ならば、「戦争を続行するために、選挙をどうするか？」と「考えた」んですね？
「ロシアが侵略をやめないんだから、しょうがないだろ？」の「理屈」ですね？

もちろん、今の状況では選挙ができません。
前線の兵士は投票できない。国外退避の国民は投票できない。占領地の住民は投票できない。
だから私は言ってるんですけどねえ？「民主主義国家で、どうやって戦争をするんですか？」って。
考えるべきは、そこの「解答」じゃないんですか？
けれど、私以外のフィクション作家は「民主主義など無視した戦争」ばかりを書く。
軍事の専門家は「兵器の性能」ばかりを語る。

とりあえず、ジャニーズ事務所は「道を修正」できましたが、これからが本当の「茨の道」でしょうね。
被害申告をきびしく判定すれば、世間にたたかれるでしょう。
判定をアマくすれば、嘘ツキが押し寄せてくるでしょう。
本物の被害者を嘘ツキ呼ばわりする社会では、嘘ツキが「本物の顔」をするものです。
「あのとき、倒産してれば楽だったのに」と思う時が、きっと来るんだろうと思いますよ？
それでも「正しい道」をつらぬけるほど、意志と能力がありますかねえ？
そしてウクライナでは、最初から「正しい道」を、ちゃんと選べるんですかねえ？
今まで散々「軍事」は間違えてきた素人大統領ですが、「自分は民主主義国家の大統領だ」のプライドはある？
そうだといいんですが。