事前日時予約チケットで、夫と見に行く。地下鉄御堂筋線の天王寺駅で降りて、市立美術館へ。入場の人数制限はしているものの、朝イチの時間帯に入場してもそこそこの混み具合。「ルネサンスから19世紀まで、西洋絵画500年の名品が来日!」という触れ込み
NHKーBS1での中村哲さんのドキュメンタリー。昨年暮れにも放映されていたが、その再放送である。中村さんの幼少期からの生い立ちを、彼を知る人々に取材して語ってもらっている。中村さんの母方の祖父母は玉井金五郎と玉井マン、伯父(母の兄)は、作家の火
エディ(ポール・ニューマン)は、ビリヤードの名手。伝説のハスラー(勝負師)のファッツ(ジャッキー・グリーソン)に勝負を挑み、一昼夜にわたる死闘を繰り広げた。一時はエディが勝ち越したものの、勝負を見ていた賭博師のゴードン(ジョージ・C・スコッ
1951年、ロンドンのコンサートホールで、新進ヴァイオリニストとして注目を浴びていたドヴィドルの初コンサートが開かれようとしていた。リハーサルのあと、休憩となり、ドヴィドルはいったん外へ。しかし、時間になっても彼は戻ってこない。親友のマーテ
昨年、死去した画家・菊畑茂久馬氏による美術論・エッセイをまとめた著作集である。先日、Eテレの「日曜美術館」で、菊畑氏の画業が紹介されていた。彼のことは、現代美術にお詳しいかたでないとご存知ないかもしれない。司会の小野正嗣氏でさえ、「世界記憶
<文庫カバーのあらすじより>須藤が死んだと聞かされたのは、小学校中学校と同窓の安西からだ。須藤と同じパート先だったウミちゃんから聞いたのだという。青砥は離婚して戻った地元で、再会したときのことを思い出す。検査で行った病院の売店に彼女はいた。
済州島の海女のジノク(コ・ドゥシム)は70歳。ずっと海に潜って海産物を獲る仕事を続け、息を止める素潜り時間の記録も持っている。島では彼女の名を知らない人はいないほどで、小学生の女の子たち向けの「海女学校」の先生も務めている。そして家に帰れば
オボク(チョン・エファ)は、港の魚市場で長年働いている。長女(コ・ソヒ)の結婚がようやく決まり、相手の両親との顔合わせ。結婚相手はお堅い公務員だ。オボクは、そのこともあってご機嫌で、市場の仲間と宴会に。したたかに飲んでしまう。翌朝、オボクは
チェグン(アン・ソンギ)は、山の中で自殺しようとしていたが、青いセキセイインコが飛んできたのを見て、ふと我に返ったようになる。インコを捕まえて家に戻り、飼い始めた。彼にはまだ、やり残したことがあるのだ。チェグンは運転代行のドライバーの仕事を
ジナ(イム・ソンミ)は脱北者。父はまだ中国にいて、ブローカー経由で様子を伝えてもらっている。ソウルのアパートに入居することになったが、不動産屋の若い男は「脱北者には30万ウォン、国から家賃支援が出るんですよ。こんないい物件、なかなか住めませ
1801年、朝鮮王朝は、当時朝鮮に入って来ていた天主教(カトリック)を弾圧。亡き国王の側近で、学識者の丁若銓<チョン・ヤクチョン>(ソル・ギョング)も追放。丁家は学者一家で、天主教に入信したことから、若銓の長弟・若鍾は逮捕され殉教、次弟・若
珠子(加賀まりこ)は、占い師。というか、人生相談に乗って後押しをする感じの占いかた。でも評判がいいのか、遠くからわざわざ女性たちがやってくる。彼女は息子の忠男(塚地武雅)、通称・チュウさんと二人暮らし。だがチュウさんは自閉症で、こだわりが強
洋装の土方歳三(岡田准一)が、自分の生涯をとつとつと語りだす。もう死期が近いことを予感してのことだろうか。相手は、旧幕府の軍事顧問のフランス人・ブリュネだ。武蔵野国・多摩の悪ガキだった時代、近隣の連中とケンカに明け暮れる。農家の息子で、打ち
TVディレクターの由宇子(瀧内公美)は、女子高校生のいじめ自殺を追ってドキュメンタリーを制作中。女子高生の父親(松浦祐也)のインタビュー取材を、自殺したという川辺で撮影していた。学校側は、女子高生が講師の男性と恋愛関係にあったと指摘、いじめな
明治の終わりの小倉の街。人力車夫の富島松五郎(坂東妻三郎)は、腕っぷしは強いが、その粗野で乱暴な性格から「無法松」とあだ名される男。芝居小屋の桝席で鍋を炊いて、大騒動をやらかせたりする始末。ある日松五郎は、お城の堀に転落した少年・敏雄(澤村
デンマークで暮らすカレン(メリル・ストリープ)は、裕福だが退屈な暮らしに倦んでいた。この国から出たいと思い、たいして愛情のないまま、ブロア・ブリクセン(クラウス・マリア・ブランダウアー)と結婚し、男爵夫人となる。ブロアはカレンの持参金をもと
ユージン・スミス(ジョニー・デップ)は有名なカメラマンだったが、いまは酒におぼれる生活で、アパートの家賃も滞納するほど困窮。ニューヨークの老舗雑誌「LIFE」で旧知のヘイズ編集長(ビル・ナイ)にも相手にされなくなっていた。ある日、アイリーン(美
1985年、軍事政権下の韓国。民主化闘争の指導者イ・ウィシク総裁(オ・ダルス)は、大統領選に出馬のため、アメリカから帰国。しかし、金浦空港ですぐに拘束され、ソウルの自宅で軟禁状態にされてしまった。政権側にとっては、民衆に人気のあるイ総裁の出
小早川秋聲、という画家の名前を知ったのは10年ほど前である。新潮社から発売の小ぶりのムック本「画家たちの『戦争』」という書籍に、彼の作品が紹介されていたのだ(藤田嗣治の「戦争画」が、表紙と冒頭から掲載されていたので購入したのだと思う)。頁を
1962年の台湾。街には「共産党スパイの告発は、国民の義務です!」というアナウンスが流れている。当時の台湾は戒厳令下、厳しい思想統制が敷かれていた。「禁書」と指定された本は、所持したり読んだりすると逮捕される。「自由であること」が罪になる時
BSで放映していたのを視聴。封切り時に映画館で見て、TV放映の時にも見ているから3回目か。とはいえ、細かいストーリーはけっこう忘れてしまっていた。クラリス(ジョディ・フォスター)は、FBIの訓練生。彼女はクロフォード主任捜査官(スコット・グレン)
この映画のパート1にあたる「孤狼の血」を3年前に見たとき、壮絶なバイオレンスシーンの連続に「もう続編は見ないと思います」とmixi日記の感想に書いていたのに、https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1966742234&owner_id=5348548けっきょく、続編を見ちゃい
朝鮮半島の非核化が合意に至り、ピョンヤンで、調印式がおこなわれることになった。ところがその日、中朝国境にある、白頭山(ペクトゥサン)が大噴火を起こし、火山性地震で、朝鮮半島全土には甚大な被害が。地下のマグマの状況からして、白頭山はさらなる大
この邦題の付け方、あきらかにあの「明日に向かって撃て!」のもじりですが、こちらはユーモアたっぷりのアルゼンチン映画。2001年、首都ブエノスアイレスから離れた、ちいさな田舎町。ほおっておかれた農業用サイロが朽ちてしまい、ここにあらたに農業協
幕末、笠間藩(現在の茨城県)に生まれた山下りん。明治維新で暮らしも一変した。幼い頃から絵を描くのが得意だった彼女は、「絵師になりたい」という思いが募り、東京へ家出。「明治の世にて、私も開化いたしたく候」と文を残して。兄に一旦連れ戻されたもの
家福<かふく>(西島秀俊)は舞台中心に活動する俳優。妻の音<おと>(霧島れいか)は、元女優だが、ふたりの間の子どもを4歳で亡くしてから、女優はやめ、脚本を書いていた。ベッドの中で音はふしぎな話を家福にする。女子高生がクラスの男の子に恋するあ
毎月、北浜の「生駒ビル」の地下会議室で、おもに村上春樹を読んできた読書会。コロナ禍で中断せざるを得なくなった。最後に開催したのは昨年の2月26日。政府が「大規模イベントの自粛」を当日朝に突如言い出した日であった。1年5か月ぶりに開催すること
売れない小説家の剛(池松壮亮)は、妻を病気で亡くし、幼い息子の学(佐藤凌)を連れ、兄の透(オダギリジョー)が住む韓国へ。透から、こちらで仕事があるから、と言われていたのだ。ところがいい加減な性格の透の言うことはあてにならず、剛は途方に暮れる
1995年の韓国は金泳三大統領のもと「これからはグローバル化」が合言葉になっていた。そんな時代、ソウルの大企業「サムジン電子」で働く、高卒OLたち。ジャヨン(コ・アソン)は、生産管理部所属。仕事はできるのに、実際はお茶くみや会議室の清掃の雑用
朝鮮王朝第4代の世宗(セジョン)大王(ソン・ガンホ)は、雨乞いの儀式で、漢文が読まれるのをもどかしく感じていた。朝鮮の言葉で祈願せよ、と命ずると、やがて雨が降り出す。世宗は、以前から、朝鮮の言葉をあらわす文字がないことを案じていた。いかに素