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2021年09月09日09:45

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サイコホラーの傑作「羊たちの沈黙」(BSプレミアム)

BSで放映していたのを視聴。
封切り時に映画館で見て、TV放映の時にも見ているから3回目か。
とはいえ、細かいストーリーはけっこう忘れてしまっていた。

クラリス(ジョディ・フォスター)は、FBIの訓練生。
彼女はクロフォード主任捜査官(スコット・グレン)から、ある任務を命じられる。

アメリカ各地で、女性がさらわれ、皮膚を剥がれて残忍に殺される、という猟奇事件が続発していた。犯人は俗に「バッファロー・ビル」と呼ばれていたが、いまだ捕まっていない。

凶悪事件の犯人の心理分析から、犯人像をあぶりだそうとして、FBIはハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンス)に接触を図っていた。
レクター自身も「人喰いハンニバル」と呼ばれ、異常な事件を起こして精神病院に収監中。
FBIは同じ「猟奇事件」を起こす者同士、その心理状態がわかるのでは、と考えたが、レクターは協力を拒否。それで、聞き取り調査に改めて、クラリスが指名されたのだ。

噛みついて人肉を食らってしまう、というレクターは厳重な監獄のようなところにいた。
怯えを見せないように彼の獄舎に近づくクラリス。
レクターは一目で、彼女の心の不安や、不幸な生い立ちを見抜いてしまう。
そして、クラリスの子ども時代の話をすることと引き換えに、「犯人像」を話す、と言う。
クロフォードからは、個人的な話はするな、と言われていたが、クラリスはレクターとの交換条件を飲み、幼い頃の話をする。
母が死に、保安官の父も強盗に撃たれて死亡。孤児になった彼女は遠縁の牧場に引き取られるが、子羊を屠るときの羊の悲鳴が恐ろしくて逃亡。
けっきょく施設に送られるが、羊の悲鳴はクラリスのトラウマとなった。

クラリスは、レクターの話した言葉をヒントに、犯人の足跡をたどっていく。
しかし、さらに事件が起こり、今度は上院議員の娘が誘拐された。
上院議員は、レクターを比較的行動制限のない刑務所に移送することを受け入れさせ、娘の救出のため、彼からさらなるヒントを引き出させたが、レクターはすきをついて脱走、巧妙な手口で被害者のふりをして救急車に乗り込み、警官や救急隊員を殺害して逃亡してしまった。

クラリスは、バッファロー・ビルと思われる男の家をつきとめる。
そこには上院議員の娘が監禁されていた。
真っ暗な部屋の中、男は暗視スコープでクラリスを狙っていた・・

猟奇殺人の死体もいっぱい出てきて、怖いのに、ずっと画面から目が離せない緊張感が2時間続く。
クラリスとレクターの心理戦、さらにクラリスとバッファロー・ビルとの対決と、息をのむ展開が続き、さらには思わぬ形でのレクターの逃走劇。
久しぶりに見たけど、ハラハラするストーリーを堪能できました。
ジョディ・フォスター(わたしと同い年だ)、アンソニー・ホプキンスにとっても代表作でしょう。
レクターとクラリスの間に、どこかシンパシーのような微妙な感情が生まれていく・・そこもこの映画の見どころかもしれない。

とはいえ、制作から30年。
連続猟奇殺人の犯人のキャラが、「性同一性障害だが性転換手術が出来ず、女装趣味のある男」となっているので、現在のLGBT、多様性尊重社会、という理念からすると、「偏見を生み出しかねない」と、設定に疑問が付きそうだ。
(9月8日、NHK-BSプレミアム)
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