(その2から続き) <質問>もし千年後、現代の日本文学が残っているとして、千年後の言語に翻訳されるとしたら、ご自分の著作ではどれがいいですか? わたしは大江さんの「治療塔」がいいですが。 <大江>千年どころか、50年後のことさえ考えていない。
(その1から続き) <池澤>文学作品には、声を伴うものと、そうでないものがありますが、本来は声に出して読むもの。 つい先日、スイスに行ってきました。僕の本がドイツ語に翻訳され、君もこちらにきて朗読をしろ、というものです。 ドイツ語圏の人たち
東京・新宿で開催された対談の報告です。池澤夏樹ファンコミュニティサイトにも報告していますが、こちらにもUPしてみました。録音不可のため、例によってわたしのメモをもとに書き起こしていますので、不備な点、聴きもらし等あるかと思いますが、よかった
「完璧に思い出さずにいられるような忘却を、ぼくらの脳は持ち合わせていない。ひとは完璧に憶えていることも、完璧に忘れることもできない。」(71頁)「小説を書くといい。自分の人生を切り売りしているタイプの物語を書いているひとはたくさんいるよ。あ
春先、感動作ということで話題になっていた映画。わたしも気にはなっていたが、もう上映が終わったものだとばかり思っていた。ところが、大学時代の友人から一緒に見に行きませんか? とお誘いのメールをもらい、新宿武蔵野館でまだ上映中なのを知り、友人と