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日記一覧

アブ街あの頃(その9)
2017年03月31日01:36

 池袋のSМ風俗を語るなら、三つに分けなければならない。東口の南と北、そして、北口。西口にも何軒か出来たのだが、あまり長続きはしていなかったように筆者は記憶している。 池袋のSМ風俗の基本は北口である。ラブホテル街を近くに抱えているから、ま

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アブ街あの頃(その8)
2017年03月30日15:52

 六本木がおしゃれさと優雅さを求めるSМ風俗だったとするなら、新大久保は家庭的なSМが求められていたような気がする。 筆者は六本木という街が好きだった。そして、六本木のSМクラブのママたちと遊ぶのも好きだった。しかし、それは若く積極的な遊び

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アブ街あの頃(その7)
2017年03月29日17:42

 街とSМ風俗の特徴とSМのあった街の今を、平行してい書くつもりが、レポートばかりが先行してしまったので、しばらく、かつてのSМ風俗と街の特徴について考えてみたい。 まず、SМと言えば六本木だった。筆者がSМの世界に入って来た頃には、まだ、

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アブ街あの頃(その6)
2017年03月27日16:37

 渋谷に来ると、懐かしい故郷に帰って来たような錯覚を持つ。どうしてなのだろうか。確かに、渋谷で先輩と会社をやっていたことがあった。しかし、それはエロの仕事ではなかったので、そう懐かしいものでもないのだ。 道玄坂を上ると百軒店街があり、その先

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アブ街あの頃(その5)
2017年03月24日16:58

 西日暮里という駅は不思議な駅だった。山の手線であり、小さな駅でもないのに、栄えていたのは駅前のほんの少しのエリアだけだった。通りを入ると住宅街、いや、住宅街というほど住宅もなく、町工場のようなものが、まだ、たくさん残っていた。四階、五階ぐ

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アブ街その頃(その4)
2017年03月23日16:16

 ロアビルがない。ロアビルの二階の喫茶店ではなく、ロアビルそのものがなくなっていた。駅前のアマンドは昔と変わらぬ風情でそこにあった。しかし、筆者はいつも混んでいるアマンドは使わずに、駅前の待ち合わせは青山ブックセンターの先のクローバーという

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アブ街あの頃(その3)
2017年03月22日17:18

 池袋の北口には変わった様子がなかった。よくよく見れば新しい店になっていたりするのだろうが、二十年近く前に、何度も、何度も、嫌というほど通ったこの道は、ほぼ同じ顔で筆者を迎えてくれた。 北口の階段を出てすぐの二階が喫茶店のホテルの隣、その、

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アブ街あの頃(その2)
2017年03月21日17:18

 野外露出撮影というものをはじめたのが誰だったのか。それは、もういい。ただ、筆者たちは、かなり早い時期にそれを行っていた。あの頃は、野外で女の子が裸になれば、それが深夜でもドキドキとさせられた時代だったのだ。白昼の街を全裸で女の子が闊歩する

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アブ街あの頃(その1)
2017年03月18日15:47

 恵比寿は私の知っている昔の恵比寿の面影を、ほとんど残してはいなかった。古い友人に再会したと思ったら、その相手は友人の子供だったと、そんな気分だ。 三十年ほど前のことだろうか。恵比寿には週に一度の割合で訪れていた。それよりも、もう少し前は、

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 さて、昨今のSМ事情について、男と女と、そこから見て来たが、そろそろいいだろう。思えば、父親不在の家庭に育った男たちが母親化しているのは当たり前のようにも思う。それなら、不景気の時代には家に父親がいたので、その子供たちは変わるかもしれない

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 楽しみが多様化し、どんなものにも楽しみを見出せるのが男で、それが出来ないのが女だった。サロンをはじめた頃、何か新しい試みをはじめると、それに熱中するのは男で、女は、その男について行くようなところがあった。写真も文章も映像も男の趣味だった。

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 サロンをはじめた頃、筆者はМ女というものは、日常と性が同じなのだなあ、と、そのことに感心していたものだった。М男のほうは、比較的ギャップが大きかった。つまり、日常的には強い男、知性的な男、逞しい男が、性の場面になると、弱く、幼稚で、甘えん

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 自分の話をしたがる女。一般論で語りたがる男。どちらがいいというわけではないのだが、そうした特徴は昔のサロンにはあった。 読書感想会でさえ「私の場合はね」と、主人公でも作者でもなく自分の人生の場合について話をするのが女だったのだ。それに対し

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 朝まで生テレビという番組があった。今も、あるようだが。あの番組がヤラセだと言っていた女がいた。番組終了後には、皆で楽しく酒を飲んでいたとう事実が雑誌の載っていたので、あの番組中のケンカはヤラセなのだと、彼女はそう言うのだった。 論争などと

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 サロンをはじめたばかりの頃。筆者は一人の女を取り合う男の間で悩まされた。自分の女を取った取らないでもめるのだ。取った取らないというが、女は物ではない。物ではないのだから、と、筆者は何度も言った。筆者の立場では仕方ないことだ。言いながら、あ

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 新しいもの好きの冒険好きは男で、堅実なのは女だと言われていたことがある。サロンでも、そうした傾向はあった。新しい遊びをしたがるのは男で、緊縛なら、緊縛と、そればかりマンネリになっても続けたがるのが女だった。マンネリになるがゆえに、女は同じ

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 サロンをはじめた頃、SМは体験主義に偏っていた。実際に縛ること、実際に鞭打つことは、何もせずに空想しているよりも、よりマニア的だとされていたのだ。 その理由は、それまでは、SМは、まだまだ、現実的ではなかったからなのだ。小説があり、雑誌が

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 一升瓶を抱えてサロンに来た女がいた。かなり酔った状態でサロンに来た。聞けば三時から飲んでいたと言うのだ。なんとも男らしいバカである。そう言えば、過去にも一升瓶を二本抱えてサロンに来た別の女がいた。金額よりも、その重量がどうかと心配してしま

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 読書感想会、このイベントをはじめた理由は、サロンで自分の話ばかりをしたがる女が増えたからだった。他人の話を遮り、自分の話をする、そして、譲らない。そのために、自分の話が出来ないところのイベントを考えたのだ。小説を読み、その話をする、そうす

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 サロンをはじめたばかりの頃、筆者は、そこでカップルとなった女たちから、しばしば愚痴をこぼされた。その愚痴というのは、男がサロンに行きたがって困るというものだった。女は、せっかく二人きりになれる時間があるなら、二人きりでいたい、と、そう言う

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 今回の辞典はいつもに比べて時間をかけ過ぎたように思う。そこで休憩のエッセイを挟もうかと思う。いつもなら、ここで次の企画について、あれこれとアイディアを語るところなのだが、それは止めて、エッセイを書こうかと思う。 ただ、エッセイというものを

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