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日記一覧

 マニアビデオを作っている時も、マニア雑誌を作っている時も、筆者たちの日常は、撮影に追われていた。その撮影がよかったのかもしれない、と、最近、考えるようになった。 別に、撮影はリアルだったからよかった、と、そんなことを書くつもりはない。そん

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 宇宙に行くというのは新しい発想なのだろうか。もちろん、これは嫉妬である。貧乏人の僻みである。筆者などは後、二百年生きても、きっと宇宙になど行けないのだから。二百年後には、月に行く運賃が今のニューヨークに行く運賃と変らなくなるとしても、今、

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 少し前のサロンというのは、常に新しい企画のことばかりを話題にしていたように思う。ありもしない話。やれもしない話。やる気など少しもないような話。そんな話題で盛り上がっていた。どれもこれも出来もしないような話ばかりだった。しかし、その中のいく

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 エロビデオメーカーをやっていた頃、筆者の多くの企画が採用されていなかった。オシッコ大研究という企画も、強引に押し切って出したぐらいなのだ。結果は売れたのだが、売れても、なお、その企画はメーカーサイドの人間にも問屋や店舗でも歓迎はされなかっ

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 その昔、サバイバルゲームというものに熱中していたことがあった。大変なお金をかけて遊んでいた。今は、何が楽しかったのかよく分からなくなっている。ボーリングに熱中したこともあった。ビリヤードは今も好きだ。野球をやった経験もないのにバッティング

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 今回の長い企画を書きながら、筆者は、だいぶ前に書いた「エロ本屋の二十四時間」という企画のことを思い出していた。単純に午後一時に何があった、午後二時に何があったと、二十四時間、書いただけの企画だったのだが、筆者はけっこう好きだった。あまり、

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 さて、この不可思議なパーティの話は中途半端かもしれないが、ここで終わろうとかと思う。このパーティの詳細は、いつか、筆者の体験した不可解だったパーティとして、どこかにまとめて出そうかと思う。 今回は、最近のエロが忘れている何か、これからのエ

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 ママは下半身裸のまま体格の良い男の顔の上に座っていた。その部分を男に舐めさせているのだろう、と、筆者は思ったのだが、違っていた。ママは単純に自分のその部分で男の目を塞いでいただけだったのだ。 和室のはずだが、部屋には真新しいジュータンが敷

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 拘束されて浴室に連れて来られた女性の口に女王様のお尻が近づけられと、たちまち、女性の顔が引きつった。彼女には、その後、何が行われるのかが分かっているようだった。女王様はボンデージ姿で露出している自分の裸の腹を両手でさすっていた。М女ファッ

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 食事を終え、ガウンを脱いで、再び全裸にカメラだけをぶら下げた格好で廊下に出ると、食事の前よりも旅館の中は奇妙な雰囲気となっていた。静寂の中に、嗚咽があり、すすり泣きがあり、悲鳴があった。それに混ざって悦楽の声もあった。プレイは、そこここで

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「性の遊びってさあ、単純なほど下品だと思うんですよね。だって、ただセックスするだけなら、そりゃ、獣でしょ。でもね。自分の愚かさを隠そうとして、緊縛だとか鞭だとか言っているのにも限界があると思うんですよ。鞭って単純でしょ。緊縛もそう。鞭なんて

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「女将です」 そう言いながら配膳を持って和服の女が入って来た。決して美人ではないが、上品な威厳を持つ女だった。性風俗のママたちや水商売の女たちとは、また、違った色気が彼女の威厳には含まれていたのだった。「女将というと、この旅館の」 他に女将

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「どう、これ、いいでしょ」「ええ、これがSМだなって思いました。驚かされてばかりです」 男はシャンパンのことを尋ねたらしいので、筆者は間の抜けた答えをしてしまったようだった。それでも、間の抜けた筆者に男は付き合ってくれた。「皆で楽しく騒ぐの

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 静かで不思議なパーティだった。広間には下半身裸の女の子たちがいて、彼女たちは主に給仕をしていた。お客は全裸かそれに近い格好のМ男とスーツ姿の男たち。カップルらしい男女が数組。そして、女王様。それらが談笑するシーンは見られなかった。まるで会

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 長袖の白のブラウスに黒のベスト、赤のネクタイ。一見すれば普通のレストランのウエイトレスだが、下半身には何も纏っていない。それでいて、赤のパンプスに白いソックスを履いていた。下半身には、本来あるべき黒いものさえ纏っていなかったので、トレイを

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「ごめんね。いくら何でも、ちょっと、早くに呼び過ぎちゃったね。皆が集まるのは六時過ぎなの。まだ、二時間近くあるから、先にお風呂でも入って来る。何なら混浴しましょうか」「いえ、少し、ブツ撮りさせてもらいます。そこここにオブジェがあったみたいで

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 筆者はママに案内されて二階の一室に入った。和室の部屋には、すでに布団が敷いてあった。お客には、それぞれ、このように個室が与えられているらしい。ようするに、カギをフロントに預ければ荷物の心配もなく、後は、館内を全裸で歩くことも可能だというわ

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 小さな旅館を貸し切ってのSМパーティがあった。おそらく部屋数は二十なかったと思われる小さな旅館だった。しかし、露天風呂もあり、いちおう、ちゃんとした旅館だった。その旅館を、どうやって貸し切っていたのかは知らない。主催していたSМクラブのオ

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 いろいろなものを便利にしたインターネット。実際、筆者も、それなしには生活が出来なくなっている。その昔、温泉とグルメが好きだった筆者は旅行雑誌や書籍、グルメ本などを買っては、ここは、と、そう思うところに出かけたものだった。ところが、ある日、

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 まだ、筆者がビデオメーカーをつぶしたばかりの頃。少し変わった仕事を頼まれていたことがあった。ビデオメーカーをつぶし、筆者は再びマイナーなエロ出版業に戻っていた。出版はビデオよりも、はるかに儲からなかった。筆者は廃れることを予感して早々にメ

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 つきつめてしまえば芸術は子供の遊びの完成形なのだ。子供は落書きをするし、積み木もするし、粘土で造詣もすれば、人形遊びでストーリーを作り、ままごと遊びもする。絵画も、音楽も、小説も、その根本は子供の遊びの中にある。もちろん、だから芸術は自由

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 その昔、幼児プレイ専門店というものがあった。今もどこかにあるのかもしれないが、最近は、あまり聞かなくなった。お客の男がオムツをして本来なら女王様などやっているところの女性が母親になって、大き過ぎる赤ちゃんの面倒をみるというプレイだった。 

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 電子書籍は便利だ。暗い部屋でも本が読める。老眼には優しい。ところが、重厚感がないという欠点がある。 小学生だった筆者は、学校図書にある本は偉人について書いたものだったり、文学的に貴重な作品ゆえに厚い表紙で閉じられ、使っている紙なども厚いの

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 温泉旅館を借り切ってのパーティというのがあった。取材はお断りだったのだが、そのサークルの会報のようなものに、パーティの手記を無料で掲載するという約束でパーティに参加させてもらった。ところが、この手記が意外と難しいことになった。何しろ、旅館

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 書籍や雑誌を作ることは、けっこう大変だった。写真だけのビニ本と言われるものは、それよりは楽だった。しかし、製作は雑誌より楽だが、安価に出来るということはなかった。印刷コストというのは、当時はけっこうな金額になったものなのだ。そこでビデオに

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戻り道を探して、その11
2021年11月30日15:12

 性はどこで何が変わったのかということについて考えることがある。いろいろなものが気楽に手に入る、気楽に体験出来るというのは、変わったところではあるが、それが何だというのだろうか。そんなものは時代によって変化しているのが当たり前のことなのだ。

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 徒歩で行くところをバスで行けば目的地に早く着くが料金はかかる。バスよりタクシーのほうが早いが、さらに料金がかかる。普通電車で行くべきところを時間の節約として新幹線を使う。タイムイズマネーなどという言葉もあったぐらいなのだ。 ところが、逆も

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課題小説
2021年11月28日19:30

『カギはないがツキがある』 カギがない。 深夜の住宅街、その住宅街にひっそりと佇む児童公園には人のいる気配がない。その公園の隅、道路の街灯の光が届かない場所で真一は全裸のまま、目の前のベンチの下に隠した紙袋がなくなっていることに気付いた。紙

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戻り道を探して、その9
2021年11月27日15:24

 もう、四十年以上も前のことになる。そんな頃にもSМの秘密パーティは存在していた。中には、かなり如何わしいものもあった。その内容については、いつか別の場所に書き残したいと考えている。少なくともミクシィでは、そこまで書いてはいけないだろうと思

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戻り道を探して、その8
2021年11月26日16:56

 かつて、エロ雑誌出版社のいくつかがホラー雑誌に手を出したことがあった。ホラーコミックを中心に、ちょっとしたホラーブームだったからだ。筆者もその編集にかかわった。結果は惨敗だった。しかし、その責任を筆者は、あまり感じていない。理由は、筆者の

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