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日記一覧

 昭和の終わり頃、エロ業界はその盛りのピークにあったのかもしれない。ノーパン喫茶が出来たり、覗き部屋という風俗店が出来たり、ビニ本という商品が出来たりしていた。アダルトビデオもその頃に出て来た。ビジネスの形だけではない。それまでには、あまり

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 昭和が終わろうとしていた頃、日本人は危険で不安な生活をしていた。そのもっと前、都会はジャングルと歌われていた。ジャングルのように危険だったと言うわけだ。猛獣も毒蛇もいないが、暴力や詐欺はそこいらじゅうにあった。その危険を縫うようにして悦楽

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 旅先でゆったりしたいと思えば温泉付きの旅館がいい。しかし、そうした旅館に泊まればレストランの食事は我慢しなければならない。そもそも、ゆったりしたいのだからレストランになど行かずに、旅館でのんびり過ごすほうがいいのだ。 何かを取れば何かを手

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 他人の趣味などというものは、そもそも理解など出来ないものだし、理解しなければいけないようなものでもないと、筆者はそう考えている。 冬の寒い日に雪のある場所に好んで訪れる趣味が筆者には分からないし、夏の暑い日に太陽が照り付ける海辺に行く趣味

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 木製の本物の機能のない玩具のネジやナットをママのお尻に入れて、それをロボットの修理だと言いながら、筆者はプラスティックのピンセットで取り出したりしていた。ロボットは簡易ベッドのサイドの転落防止用の鉄の柵からお尻だけを外に出して座ったような

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「これ」 ママが筆者に服を渡した。キャラクター入りのシャツと半ズボンだ。キャラクターは、テレビが白黒だった頃のテレビ漫画のキャラクターだった。サイズは筆者には少し大きかった。もしかしたら、筆者以外の誰かのために誂えたものだったのかもしれない

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 これは何なのだろうか。いや、そこにあるものはどれも見慣れたものだった。少し懐かしいが決して珍しいものではなかった。ただ、その数が尋常ではなかったのだ。 ママの自宅兼SМクラブにあった秘密の部屋に彼女がカギを入れたときには緊張した。秘密の性

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 自宅の一部を店にしているというのは、近所の商店街では珍しいものではないが、SМ業界でも少なくなかった。もちろん、決して多くはなかった。 そのクラブはそうしたクラブだった。一人暮らしのママのマンションで、そのままSМクラブを運営していたのだ

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 筆者の興奮も頂点に達していた。まるで性に目覚めたばかりの少年のようだった。少しも我慢が出来なかったのだ。それでも、さすがに、そのまま中に出すのは拙いだろうと思い、乱暴に蓋を開け、目を見開いているその女の顔に興奮のすべてをぶちまけた。「早い

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 膝を折り、身体を小さく畳み、手鞠のような格好で緊縛する。指定された段ボール箱に入れるのには少し無理があるように見えるのに、それでも筆者はその女よりも先にそこにあったクッションを詰めた。そうすることで壁面に尻を押し付けられるからだ。撮影の時

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「縛って箱詰めにして、それで、して欲しいの」 出窓の内側に書棚のようにして並べられているのは横向きに蓋を開いたような小さな紙の箱だった。中を見ると、ぬいぐるみや人形が押し込められていた。アクセサリーや化粧品もあった。そのどれもが、ギュウギュ

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「引っ越したばかりなんだ」 その女の部屋に入った筆者がそう尋ねると、女は何でもないように「二回更新している」と、答えた。 筆者の職業はエロ本屋だった。エロ本屋であれば、毎日のように他人に裸を見せている女や性行為そのものを生業にしているような

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「誰かを好きになるというのが出来なかったんです。それが分からなかったんです。最初は、同性愛と思ったんですけど、女の人も好きにはなりませんでした。でも、男の人でも女の人でも、トイレの臭いが分かると安心出来るというか、性的に興奮するってことに気

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「父親が投機目的と、仕事で東京にいる間に寝泊まり出来るようにって買ったものなの。だから、私には贅沢だけど、その分、同棲も許されないんだよね」 と、言うことは、父親も泊まるということなのだろうに、その痕跡がほとんどない。歯ブラシさえなかった。

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 想像以上にハードな仕事になったが、しかし、奇妙な女は想像以上に有能だった。同人誌の作り込みを相当にやっていたらしく、編集の専門学校を卒業して来る編集者などより、よほど役に立った。 ただ、撮影現場では動きが悪く、まったく使えない。素直な性格

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 インターネットなどない時代だった。そんな時代にエロ本屋、それも、マニア雑誌ばかりを作っているようなエロ本屋に志願して入って来るような女は、まず、いなかった。たいていは、エロ本関係者の誰かに請われて入って来るものだった。エロ本屋の多くはエロ

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「どっちでもいいよ。露出したいんでしょ。全裸のままいてくれたら私がドアを開けてホテルの人を受けれればいいでしょ。きっと女の人だよ」 それは筆者の快感であって、その女のそれではない。「私は、今ので、十分だから。今のが最高だから。何だか、ぞわぞ

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 小さな亀裂の小さな突起を舌で揺らすが無反応だった。 インタビューの途中だったが、彼女が少しの休憩を望んだので、その間に、入れさせてもらうことにしたのだ。彼女はニッコリ笑って喜んだ。セックスすることを喜んだのではない。読みかけの「グインサー

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 用もないのに婦人科の診察に行く、働く気もないのに風俗店の面接に行く、そうした女は少なくない。テレクラがブームだった頃には、男と待ち合わせだけして、その男が来ていることを確かめるだけの女が多くいた。嫌がらせや悪戯も多かったが、その中には、そ

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 シティホテルのベッドに横になった状態で都会の夜景を眺めていた。筆者も、隣の小柄でスリムな体型のその女も全裸だった。「約束だから入れてもいいよ。ただ、私は退屈だから本読んでてもいいでしょ。あ、痛いのは嫌だし、私は濡れないから、たっぷり舐めて

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 電話は店のオーナーからあった。店が終わった後、自分も立ち合うから彼女を縛ってやってくれと言うのだ。意外だが、SМクラブのオーナーの多くは緊縛が出来なかった。もちろん、筆者の拙い縛りなどより、はるかに上手な人もいたが、たいていは縛りなど出来

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サロンは臨時休業です。
2021年05月08日08:31

身内に不幸があり、サロンは、はじめての臨時休業となります。まだ、予定が定かになりません。また、お知らせします。もしかしたら月曜には平常にもどれるかもしれません。

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 ロングインタビューという企画をやっていた。通常は性風俗店のインタビューというのは長くても三十分程度、一時間もインタビューしていたのでは店が嫌がるからだ。何しろ、性風俗嬢たちは一時間で一万円以上稼ぐのだから、それを無料の取材で一時間もさけな

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 壁にたくさんの写真を貼りたいのだと女は言った。それは少し問題だ。シティホテルの壁をキズつけるわけにはいかない。ラブホテルではそうそう壁面が空いていない。しかし、女は養生テープのようなもので貼るから、シティホテルでも大丈夫だと言うのだ。おそ

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 特殊な性癖とはいえ、たいていのことには乗ってみることにしていた。話を聞いて理解出来ないようなことでも、実際に体験してみると分かることもあったし、体験してみると、これはなかなか良いかもしれない、と、そう思うこともあったからだ。食わず嫌いは人

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 触ってよ、舐めてよ、と、彼女は言うが、節々が痛くてそれどころではない。もっとも、彼女もそう言うだけで、筆者を求めて来るほどの体力は彼女にも残ってはいなかった。そこに最高の身体があるのに、今は、眠たい、それが優先しているのだ。実際に、強引に

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 身体を鍛えることは嫌いではない。こんな年齢になっても現役のつもりでいるぐらいなのだ。しかし、そんな筆者も、あの時ほど激しく運動したことはなかった。 ジムで筋トレ、水泳、その後で走る。まるで現役のアスリートのトレーニングなのだ。しかし、それ

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