『ミッキー17』(Mickey 17 2025; ポン・ジュノ)おもしろかった。ポンさんとパクさんのテクストよく観ていたのは3年前ぐらいか、調べると。そのときのポンジュノの私的分析はだいたい下記の感じ。
☆ボン・ジュノ Bong Joon-Ho
*社会批判するでなく社会風刺することで社会派にならず、ムーヴのなかおもしろく愛すべき人々の右往左往を表す。
*日本のアニメ好き。
*家族愛
*格差構造
*完璧ではない世の中
・公権力の不在と無能
・国家や社会から全く助けてもらえない弱者。→ 「弱者同士保護のリレーを繰り広げる」
*民主化運動、北の脅威という外的なもの、在韓米軍や軍事政権時などの内的コントロール、進歩主義が生み出す汚染など、そうしたものが形作るカオスが人々を混乱に導く。つまり、社会の動きそのものが混迷として、例えば『スノーピアサー』の列車内の出来事が表される。
そして『ミッキー17』も上記の感じである。でもハリウッドの型にはまった本作品。約束の土地へ向かう、や、暴君とさげすまされた弱者、や、リベラルなテクノロジーと弊害、エトセトラ、と意外性はなにもない。冒頭の方のナレーションによる状況説明はポンというよりもパクチャヌクに似た感じである。痛みを伴う弱者はポンらしい。ポンゆえ、あの虫のような先住民はデューンというよりナウシカへのオマージュだろう。Jアニメはあるは、トニ”ヘレディタリー”コレットをキャストしてホラーさせるわ、もちろん全面的にSFだわ、あれこれ詰め込んでいる。ポンがこれからハリウッドで活躍していくための免罪符のような作品である。意外性はないけれどユーモアはあるのでまずまず愉しめる。アナマリアヴァルトロメイ可愛かった。オチはジェニファーとそういう関係だったのね。バイか。
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