☆『姉妹坂』(大林宜彦 1985) 覚え書き
*購入したので観る。今回が2度目の観賞。でも最初に観たのははるかむかし。
*ほぼ全編に流れる音楽はダグラスサークか大映のドラマ映画を想起させる。尾道三部作から続くような本作品、されど全編に流れる音楽文様はそのなかでも『さびしんぼう』に近いような気がする。時かけにしても転校生にしても全編に流れる音楽という印象ではない。或いは、宮崎尚志ゆえなのか、さびしんぼうから続けて全編音楽の印象をもつ。ためしにYouTubeでEMOTION=伝説の午後・いつか見たドラキュラを観てみると、こちらも全編音楽なのだな。
*エスタブリッシュ・ショットが恋のライバル男子ふたりのフェンシングの決斗。そしてそのひとりに見えるラスト・シークエンスを考えれば、沢口靖子が誰を愛していたのかが、本作品のインポータント且つイマジネイティヴなポイントなんだな、となり、そう考えれば、恋愛における心理的な謎というもの、大林最終期における3作品とかなり似ているな、となる。
*男子ふたりと沢口の関係性から火がついたように、めぐりめぐパッションが家族愛をも灯しながら、男女の愛を拡散させ表される感じのストラクチャー。
*沢口靖子、顔がまだふっくらしてて可愛かった。紺野美沙子、綺麗だった。浅野温子、浅野温子然としていた。富田靖子、かわいかった。富田、さびしんぼうからの続いての出演か。本作品におけるエイティーズっぽいダンス、なんだかおもしろかった。
*尾美としのり、後ののんきお父さん万年課長な感じと違って、カッコよい役柄。宮川 一朗太、後の変態嫌味たっぷり上司と違って、こちらもカッコよい役柄。ふたりとも性格俳優がゆえ全てを愉しめるのだろう。
*スナフキンかウディガスリーかのようなSSWを演じている早瀬亮、本作品内で児童人形劇の一寸法師で鬼を演じていたりと印象的。誰だろう?とググると、早くに引退しているみたいで、ファンとの遣り取りがあったりと、そうなんだ、となる。
*宇野重吉の1シーンだけの登場、やはり重厚である。
同時上映は雪の断章だったんだな。
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