タランティーノとデヴィッドリンチ論その4
LAに行きたいな、と調べるも、どこのコンドミニアムもドえりゃー値段が高い。そんな高級なとこじゃなくてもいいのにな。映画に出てくるような、門を入り中庭コートがあり、その向こうに2階建ての、きちゃないコンドミニアムで十分。というか、むしろ映画の世界に入ったような感覚になるのではないかな。夜ともなると部屋にいると遠くから銃声が鳴るのが聴こえてくるようなデンジャラスゾーンにあるようなコンドミニアムがいいかも。
LAといえば、やはりミステリアスに思えるエリサ・ラム事件。太陽と青い空なのにミステリアスな空間ロサンゼルス。スキャンダルである。ゲット・ショーティの原作者であるエルモア・レナードも気になるし、L.A.コンフィデンシャルの原作者のジェイムズ・エルロイも気になる。ハメットやチャンドラーから生まれたハードボイルド・ミステリー。三文パルプ・マガジンから生まれたそんなミステリーはフィルムノワールの原作ともなり、アメリカン・マインドの源泉とも深くつながるものであろう。強くたくましいフロンティア精神はそこにある。インディヴィデュアルもそこにある。そして孤高もまた。エドワード・ホッパーが描く絵画のように。イメージがそこにある。エルモア&エルロイは確かな継承者にしてベストセラー作家。ふむふむ、エルロイのブラックダリアなんか調べてみると、もはやワイドショーなみの虚実ないまぜ。事件で亡くなった少女もビッチに人格化され実像を届けていない。されどそれはエルロイだけのせいだとはいえないであろう。当時の世間体がタブロイド的に噂が噂をばらまいて少女をビッチに育て上げた。その認識が世間に残ってしまった。いわば都市伝説。あるいは、スキャンダル。エルロイのメソッドは虚実ないまぜ、なのではなく、歌右衛門的に、虚実皮膜。我々が生きるこの社会、そう、ロサンゼルスを反映している。この社会自体が虚実の境界線があいまいなままに蠢いているのである。
コンテンポラリーソサイエティは驚異に満ちたフィクションとしてある。
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