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2024年11月16日10:08

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ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー



ヘルボーイ/ゴールデン・アーミーおもしろかった。ブラッドがケチャップのように弾け飛んだり、目ん玉が潰れたエッグベネディクトのようにエゲツナク飛び出したり、脳ミソがただただ握りつぶしたようなフライドポテトのようにグッチャグチャになるアメリカンなエログロとは一線を画して、残酷と表裏一体になる美意識があるのがデル・トロ・グロの特徴なのかな。只のフリークショーにはならないグランギニョールの耽美かな。御欧羅巴の風情がどこかしこにもある。哀しさや美しさもが美とグロがコンバインされるものを構成する。それがどデカい植物の妖精の断末魔の叫びに表わされる。前に観たときはあまりピンとこない感じだったけれど、今回は本作に表わされるヒューマニズムになにか感動をする。主人公と炎オンナのギスギスや愛、魚マンの純愛、姫のセルフサクリファイスはとてもハリウッド映画的クリシェだけれど、美+グロを今回は感じてしまうがゆえに感動なるのかも。誉れ高いパンズラビリンスもシェイプオブウォーターは物語りプロセスもストラクチャーも目新しいもの感じずじまいで終始しどこがおもしろいのコレな感じだったけれど、こんど再見すると唸るかもしれない。グロに潜在する輝く美というものが現前し意識できたらそうなるのかも。16年前の本作だけれど、現在に様々な問題が人間によって発生していることがイシューとして明るみ出ている今日だからこそ、考えなければならない今さらのことが作品に現前する。ワルの方の倫理も納得となり、この地球を欲望で充たし破壊へと導いている人間に対する怒りがそこにはある。されど、半分は人間なのかな、主人公のヘルボーイ? 名声欲や部屋を片付けずほったらかしの欲や酒とキャンディとテレビが大好きの欲やら、それが善くも悪くも人間を醸し出す。サンダーバードが大好きなピータージャクソンであるが、デルトロもまたそのテレビっ子ヲタクぶりが主人公にも反映されているのだろうな、タランティーノも含め、テレビっ子ジェネレーションが表わすセンスの最終章になるのではなかろうか。btw、エンド・クレディットに流れるインスト、タランティーノ映画風な感じする奴、それがなにかオインゴボインゴを想起させる。そこから繋がるオーケストラ的な曲も、ダニーエルフマンの映画音楽では意外過ぎる感じ。ティムバートンでの、ズズズズズズズズみたいなジョーズの音楽がいくぶんかメロディアスになったようなものばかりではないのかダニーエルフマン、幅があるのだな。





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