折坂悠太のライヴ、よかった。電気ビルのみらいホールは福岡の老舗大企業などが集まるビルのホールゆえ、オールスタンディングでダイヴするイメージなどないけど(そもそも折坂悠太にダイヴのイメージはない)どんなライヴかな、とはなるものの、オーディエンスは着ている服装はカジュアルだけれどクラシック音楽にも来ているような落ち着いた層、ほんとに音楽を聴きに来ている、という感じの老若男女たち。少々尖がった印象の折坂であるが(ミュージックフェアに出ていたとき猫背で口を尖がらせ不愛想で生意気そうな口調であった。それはそれでカッコイイ、というか印象深くはあった)、ステージ真ん中で深々とお辞儀をして、それから直立、笑顔で両手を上げて手を振り、それは前、右、左、と2,3秒づつして向きを変えながら、はなにか国民的人気歌手のリサイタルショーに来たかのような感覚。ショーが始まる。編成はギターに管楽器、ドラムにコントラバス、そして折坂がギターときどきウクレレの5人編成のスタイル。折坂のライヴを調べると、「折坂悠太(バンド)」の表記。バンドサウンドの姿勢なのだろう。ダイナミックにso qooooooooool。そう言えばカネコアヤノも今後はバンドでやるときはkanekoayano名義でやるようになってるけれどバンドサウンドの追究なのだろうな。フォークというような曲もあるけれど(でもクセがある感じで千春ではなく岡林なサウンド)、沖縄民謡的なメロにプリミティフな高揚感する激しいリズム、サンバ的なところもある、なステージ。キーボードないけどギターかな?エフェクトを生ませる音も鳴る。空間を埋めるではなく空間を生かした感じのダイナミズムが凄い。MCでスピリチュアルな話もしていたな、幽霊とかではなく、そういえば稲村淳二に行って感銘を受けた話もしていた。MCで構成的な感じだけれど、ツアーでその土地で知らないなにかが身体の肌に塗り込まれそれをまた違う土地に運んでいきまた知らないなにかが身体に入り込むというような話も成していたり、歌の中でも演奏は激しいけれどそこで語りをしたり、と、なにか白石佳代子にも通じる鬼々快々な語り部的な感じもしたり、でも全体的になにかの物語を通すようなコンセプトでもなさそうだけれど、それはそれはすごいエナジーを感じさせる、もはやそこにはリサイタルショーという趣きではない凄いなにかが出現しているかのような、素晴らしいライヴ、となる。
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