ミモザ館おもしろかった。解説から察しそのインセスト・タブー、パゾリーニよりも遥か前からグリーク・ミソロジーかと思いきや、さほどショッキングなものにあらず、母性愛、というか、私の息子のナニナニちゃんとっても好き好き的な、よくある親子愛なセンスであり、されどラストのお札が幾枚も舞うところとロゼ―の彫刻のような風情と息子のドーラン塗りにより、コクトー的なインセストは想起させる。表される映像やドラマ性、のちに継承されトリュフォーなどに揶揄される良き伝統の映画によく見られるものであり、また邦画、特に大映や日活にも受け継がれ、それゆえ親しみあるものだからか、新鮮な感覚もらえるものはない。けれど、先駆者であること、或いは逆に、このセンスがアランドロンの頃までのフランス映画に浸透していったであろう、という観点では、よいな、となる。ロゼ―はかつては赤影は卍党の魔老女と顔がダブってしまいナッシングバット怖いであったが、今回は端正な容姿で美熟女だな、と印象がようやく変化する。
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