彼のオートバイ、彼女の島、せっかく購入したので観る。おもしろかった。手元にあるので、これからも何度も時が来れば観るだろうからあまり書かないでおこう。
まだ安岡力也を目指していない頃の爽やかな竹内力也、、、もとい、
爽やかな竹内力である。
大林宣彦にしては珍しく不良映画である。
それに、大林ワールドのなかでもけっこうきわどい。
風に向かうをセックスの比喩にしてもいる。
バイクと青年。流れ者、というよりは、あるがまま。
それをそのままあらわす貴和子である。
一切まとわぬ彼女からそうなのである。
演劇的だけれど、それも大林ワールド。ちゃんと青春の影と光をもたらしている。
モノトーンとカラー、記憶と現在を行き来する。
恐怖を煽る音楽から楽しい感覚へと、母の墓前から盆踊りを歌う高廣へ。
境界線の揺らぎが今回とても感じられ、異人たちとの夏や晩年最後期の作品で表されるものと同じなのかな、もうそれは時かけ、いや、もっと前からあるのだろう、
となる。
だから何度も見てしまう理由のひとつであるラストのホッとさせてくれる瞬間も
じつのところ、その揺らぎにあるのかな、と今回、感じられてしまうのであった。
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