映画日記『インフィニティ・プール』

２０２４年４月１６日（火）

『インフィニティ・プール』（２０２４年）
監督：ブランドン・クローネンバーグ
名駅・ミッドランドスクエアシネマ２

ジェームズは小説家、数年前に一作目を出したが、その後は書けずにいた。
気分転換にと資産家の娘である妻といっしょに高級リゾート地として人気のある島へやってきたが、そこでガビという女性と知りあったの運のつき。
この島では、観光客が殺人を含めたどんな罪を犯しても、大金を積んで自分のクローンを作らせ、そのクローンに罪を償わせることができるという。
そして、このガビという女、とんでもない性悪女で、きまじめなジェームズを悪の道に誘いこみ・・・・

取っつきにくいストーリーだが、妙な気味悪さがあり、結局最後までスクリーンに釘付けだった。
見どころは、いまや当代きっての怪奇女優となったミア・ゴスの、エロカワな狂いっぷり。
正直、映画自体はいまひとつピンとこなかったが、そもそもがミア・ゴス目当てに行ったのだから、彼女のあいかわらずな狂いっぷりを拝めただけで満足というもの。
しかも、本作ではオッパイも見せての大奮闘だった。
しかし、中山道のような山あいにも、ぞくぞくと外国人観光客が押し寄せる光景を見てると、そのうち『トリック』に出てくるような奇っ怪な因習の村に、アメリカの若者グループが迷い込んだあげく、ひどい目に遇うといったハリウッド映画が作られそう・・・・まあ、ないか。