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2024年04月17日23:16

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映画日記『オッペンハイマー』

2024年4月17日(水)

『オッペンハイマー』(2024年)
監督:クリストファー・ノーラン
笹島・109シネマズ名古屋

3時間という上映時間の長さと、町山智浩の「5回見てようやく理解できた」という言葉に怖じ気づいてしまった。
本日はたっぷりと睡眠時間を取ることができ、気力も充実していたので、「見てやろうか!!」となったしだい。
最初から最後まで、ダレることなくグイグイと引き込まれた。
たしかにややこしい映画ではあるが、1回見ただけでも十分見ごたえがある。
物理学者というのは、しろうとには複雑怪奇としか見えない数式を、まるで音楽や絵画を愛でるように感じることができ、さらには数式が導き出す結果を脳内で映像として再現できるという希有な人びとであることを、私みたいなボンクラにもわかりやすく教えてくれる。
日本人としては、どうしても広島と長崎が頭にちらつく。
本土決戦を唱えながら、結局はポツダム宣言を受諾することになった背景に、2発の「新型爆弾」があったことは疑いようがない。
アメリカ兵だけでなく、本土決戦になればどれだけ多くの日本人が犠牲になったのか計り知れない。だからといってアメリカが広島と長崎に原爆を落とした罪は消えない。
戦争の早期終結と大量破壊という、核兵器のジレンマは、いまになっても解決できていない。ほんとうに、どうすればいいのだろうか。
印象に残るシーンがいくつも出てくる。
そのひとつが、戦後になってオッペンハイマーがトルーマン大統領と面会するシーン。
オッペンハイマーを指して、「あんな泣き虫を私の前に二度と連れてくるな」と、居丈高に激昂するトルーマンが、見ていてほんとうに腹立たしい。
政治家というのは、洋の東西を問わず、ろくでもない人物が多そうだ。
とはいえ、政治家に世の中の舵取りをまかせるしかないのも事実。
ほんとうに、どうすればいいのだろう。
その他にも色々と考え込むことが多く、知恵熱が出そうだ。
そんな中、フローレンス・ピューのおっぱいと、エミリー・ブラントの唾溜めシーンが、じつはいちばん印象に残った。



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