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2024年03月28日19:33

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本●「頬に降りかかる雨」

本●「頬に降りかかる雨」(講談社文庫)
桐野夏生・著

主人公村野ミロは、私立探偵だった父が引退して、北海道に引っ込んでしまったため、父が事務所がわりに使っていた新宿2丁目のマンションで暮らしていた。
ある日、親友の耀子が、恋人から預かった一億円といっしょに姿を消してしまった。その一億円、じつはヤクザの金。
しかも、耀子が最後に電話をかけたのがミロだった。
ヤクザからあらぬ疑いをかけられたミロは、耀子の恋人といっしょに、彼女と一億円の行方を追うことになり・・・・

深町秋生の“椎名留美”、若竹七海の“葉村晶”と並ぶ、「日本三大ハードボイルド女探偵」のひとりである“村野ミロ”のシリーズ第1作にして、1993年度江戸川乱歩賞受賞作。
シリーズ第1作がその年のミステリー小説界の頂点に立ってしまったのだから、面白さは折り紙付き。最初のページからぐいぐいと引き込まれた。
いまから30年ほど昔ということで、事件の手がかりがフロッピーディスクなんてところもあるが、そういった古さなんかまったく気にならない。
行動するヒロイン、二転三転するストーリー、意外な犯人、そしてやるせない幕切れ。まさにハードボイルド。
初版時に読んでいたとおもっていたが、どうも読んでいたのはシリーズ第2作の「天使に見捨てられた夜」のようだ。
読んだといってもまったく覚えていないので、順番通りに次はこれだな。


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