ロマンスXおもしろかった。ネットのどっかにブラウンバニーがあって最近また観たけれどカエルを呑み込む蛇かのようなクロエセヴィニーに驚いたけれど、本作品の分娩室のシーンもスキャンダラスである。西野カナの歌のようにこれでもかっ!というほど愛を求める者からあいみょんの歌のように己を痛くして愛おしむ者へとなり、総じて椎名林檎の歌のように毒々しくも理性的なセンスへと向かう。自律性なんだろうな。未見だけれどたぶんそうだろうと思うエマニュエル夫人の性的巡礼なものが表されつつ、されどフェミニズム的意志が、男性のエゴを糾弾することによりしっかり表される。女性の苦しみや痛みが最終盤の分娩室まで表され続け、ラストの葬式のブニュエルなシュールレアリスムは解放区として着地する。
ログインしてコメントを確認・投稿する