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2023年11月03日18:32

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愛にイナズマ


愛にイナズマおもしろかった。キリエのうたはアイナとすずが中心だった初稿あたりのホンから登場人物が増えながら改稿され続け、なんだか結果すずが隅に追いやられる感じにも感じられつつも、傲慢コンチキタカビーな大女優ならば今後は岩井作品には一切出ませんという発言をしそうであるが広瀬はきっとそういうことはないであろう、と同様に、窪田も今後は石井作品にはいっさい出ませんなんてことは言わない人格者できっとあるはずであろうなと思わせるぐらい、後半はほとんど窪田は隅に追いやられるかのような家族映画の様相になってくるも、ラストシークエンスの向き合う男女、窪田がそれまでの全部をかっさらっていく良い表情をする。愛することの本当の意味をそこで開花させる。冒頭の方からは松岡はなんだか川の底からの満島に見えてくる。都会での他人に気を使ってばかりに合わせる所作、そして故郷に向かい家族と出会う。されど、本作の主人公の方が破天荒である。家族にはおもいっきり素が出るのであろう。実は末っ子の甘えん坊娘は家族映画だから暖かさを想像させ醸し出される。池松は予告編で想像していたのと違って良い兄貴ぶりを表す。太賀は父親譲りに首吊り自殺をし親子共演実現ならず。貴大は父親がやれなかったような嫌なキャラを今回も。けっこうアヴェレージなヒトが多いと思う福岡と違い、泥臭いヘンが多い東京であるが、バーでの最初のシークエンス、こういうヒト、東京にぜったいいるな的なものを松岡と窪田は素晴らしく表現する。生きづらい世界、悪意に充ちた世界での一生懸命に生きる人間のパワーはやはり佐藤浩市をキャストすることにより生まれるであろう。中井貴一でも時任三郎でも真田広之でも、そして三浦友和でもなく、悪ガキが入っている浩市だからこそ人のよさそうな父親像でも説得力をもたせる。




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