おかしいなぁー、松葉崩しも貝合わせもなかった。blueおもしろかった。以前に2回ほど観たと思うが、寒々した印象で、2回目に観たときも、たぶん、こりゃダメだ肌が合わない、と思ったような気がする。も、今回はとてもおもしろかった。寒々とした印象だから、冬の季節を舞台にしているかと思ったら、むちゃくちゃ夏である。広がる海が寒々を感じさせたのかな。けっこう青春で、夏の1ページ的な感覚。ラストのビデオ映像の海と空のブルーも、その切り取りとして、涙が止まらない号泣はないが、なにかやはりよい。ちょうど岩井俊二や園子温が旋風ひきおこしていた頃のミレニアム時代か、03年。市川実日子と小西真奈美、今やもう年齢的に40歳代はんばか、、あれ?おかしいな、と計算すると、作品の頃は20歳代はんばか(撮影時期はもしかしたらもっと早いかもしれない)、、その年齢で高校生ってなんだかAVみたいだな。でも所作など高校生っぽい。原作漫画のセリフを忠実に再現しているのだろうけれど、動きや間(ま)、佇まいと喋り、なんだか小津作品かのようである。奈良美智が描くようなオンナノコの桐島/市川と、いつもの優しいお姉さんとは違った秋吉久美子なタイプ演じる小西による遠藤、ふたりのスレンダーな身体が夏のモメントにたたずむ。フラジャイルには決してならないその細さ、芯があり、その時代を感じながら歩むかのようである。前半にある食堂にいる黒髪の女子高校生たち、なにか制服のカビか汗の臭さも、その歳特有の女性臭さも感じられてくる。ふたりは汚れているという言葉を別々のときに言うけれど、その食堂に表されるものはリアルに感じられ、AVでもJJにも装苑にも表されない綺麗をなにか感じる。陰影がよい。顔が影で覆われても日常がそこにある。幽かのようでもあるが、ふたりは陰にはならず、その場所と時にしっかりと佇んでいる。
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