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2023年07月06日12:04

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くちづけ


くちづけ、おもしろかった。前回観賞の記憶でカラーの印象だったけれどブラック&ホワイトか、でも彩りをココロに描いてくれたセンスだからそういうイメージなのだろう。川口浩は裕次郎のような内に漂うニヒリズムはなく身体が元気だから動き回れる理知も備わった不良な感じ、でも昨今の園における染谷や岩井における郭智博、或いは岩井における浅野や園における西島隆弘に近い”大人でない感覚”があるので、おもしろみを感じる。BGM音楽や川口と野添のふたりが弾き歌う曲は松竹蒲田風なのだけれど、野添ひとみの煩悩に実直な行動やつまらなそうにする表情はもっとこの現在に近いものを表し、そこもまたおもしろみある。川口がパパに頼んで松竹から引き抜いた野添とはすでに長いステディなカンケイのようであり、悪く言えばただの彼らふたりのデート映画のようだけれど、すでにある親密性は映画ではまるで出会う前から結ばれているようなナチュラルなものとしてあり、それはプラスになっているのではないか、それゆえ、ふたりの関係性が豊かなものであるからラストの野添の言葉は逆に響くのではないか、となる。ふたりの行く末は?を見せながら、結果はすべてがうまくおさまるところはラブロマンスものとしてすっぽり当てはまる。軽やかなテンポとナチュラルな関係性、そして安定するエンディングがあるからこそ、印象深さを残すのかもしれない。




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