満員電車おもしろかった。ライムライトを意識的に取り入れているように思えるシーンもあったり、タチに通じるところもあったり、と、社会批評の作品である。かつては少数のエリートも現代は過剰摂取にありまくる。真面目ゆえに日本人には合理化はあっているのかな、でもって、馴化に馴化ということも日本人は性格上に問題なくあり、と結果、現在の日本の安泰と停滞につながっているのかな、と思えてくる。同じ軽やかなモンタージュでもマスムラは愛の真実を吐露することを社会の真実を吐露すること同様に恥ずかしくなることなく表してみせるけれど、市川崑はそんなこと恥ずかしくてやりたくないのだろう、現況を誇張して戯画化して風刺してみせ社会や真情を表す。だから新聞の漫画的。父親の笠智衆はまともであり社会の方が狂っているから精神病院に入る。と川口浩は言う。彼は狂っている社会を知っている。けれど生きていくため受け入れなきゃならない。それは終始ある。だからどっこい生きていかなければならないのである。
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