高校生ブルースおもしろかった。関根恵子は15歳、デビュー作。現在のコンプライアンス的には関根のヌーディティ、ナッシング・バット・児童ポルノであるがゆえ乳房にモザイクがかかっているのかなと思っていたら、そうではなく、よかった。モザイクしてたらかえってHになってしまう。新・高校生ブルースは、水谷豊も出ていてたしかポーキーズのような青春コメディだったむかーし観た記憶であるが、本作は暗く重いと聴いていたが、けっこう明瞭に青春している。高校生心中 純愛で雪山へ死の旅へと進むにもかかわらず若いふたり- 関根恵子と篠田三郎 -をワハハと笑わせ明朗に元気ある青春ドラマに仕上げた帯盛迪彦は高校生ブルースの2作品、違ったタイプの青春明朗ドラマに仕立てる。篠田三郎はまだ脇であるが、厭世観もったバンカラ坊ちゃんを演じ、青春なんてくだらない、と一説ぶちまけるシーンで印象をのこす。本作、最初の三分の一、ルルーシュ&フランシスレイ風な音楽を伴い「憧れ」的青春像をあらわし、その後は男性主人公は赤ん坊をおろすためにせっせとバイト料を稼ぐあいだ、関根恵子は交尾と題された動物たちの交尾ばかりが載っている写真集のページをめくり、赤い花を口に入れ、精神崩壊(交尾と題された写真集、厳格な家庭のようにみえる家によく置いてあるな。関根、本屋に行って買ってきたのかな?)。レネは去年マリエンバートでを模したような唯物論的なショット割り、まだデビューしたばかりの関根の表情と彼女のヴォイスオーヴァーを上手く構成して狂気と無機質の効果出す。苦悶の表情は関根、若いにもかかわらず上手いな、となる。硫酸の窃盗も、ドリアングレイの肖像の如く自身を消し去り新たな自分を見つける、暗いながらも爽やかなエンディングに効果をあげる。
ログインしてコメントを確認・投稿する