帰らざる日々おもしろかった。タイトル曲、あんなに喉を震わして歌う声は、アリスかあずさ2号かどっちかかな、となるも、バイバイバーイイのサビで、あっ前者かとなる。私的には、70年代の青春映画俳優のイメージは江藤潤と永島敏行なので、本作はタワーリングインフェルノをのぼるマックイーンとポールニューマンの2大スター競演、ワンスアポンアタイムインハリウッドのブラピとディカプリオの2大スター競演、フレディVSジェイソンの2大モンスター競演、エクスペンダブルズの10大アクションスター競演、そしてテンタクルズの数人スター競演なみのインパクトがある。けれど、藤田敏八的には失敗作なのではないか。どこにフォーカスして描かれているのかが分からない。記憶を遡る感じから〜の終盤の事故、そして植物状態。だからふたりの友情がメインなのだろうけれど、あれこれ言ってくる散漫に感じられる状態、となる。のちの柳ジョージ夫人となる浅野真弓、見覚えあるな、と後でチェックすると、雑居時代での山口いずみといつもペチャクチャだべる、あの娘か、となり、そのイメージもとっくに忘れているので本作のしっとり感、なんだかとてもよい。のちの甲斐よしひろ夫人となる竹田かほりは、中年男性がほとんどだった日活ロマンポルノを若者層オーディエンスに転換させた桃尻娘でヒット中のころ、終盤に永島の背中をたたくところ、安堵のそよ風を届けてくれる。そしてなによりも、根岸とし江のナチュラルな間のアクトがとてもよい。
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