mixiユーザー(id:2566286)

2023年05月23日18:54

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森下愛子まつり

サードおもしろかった。現在と過去のシーンが入れ替わり立ち代わりながら過去への遡りの表現は事件ものの特徴か。たしか、木下恵介すらそうしたストラクチャーにこのジャンルは変えてしまったのではないか。事件を扱うからといってこうした感じでは全てではあるまい。この時代がそれを生んだのか、それともルポルタージュ方式ゆえか。その方式が観ていてキツかったけれど、森下愛子演じる新聞部が出てくる頃からなにか爽やかなもの表されいずる。でも、非行とお金の関連が70年代末期のファッションと都市風景と交わり現れしおん。人格的なものというより衝動が主人公を堕とすも、彼はやがて自身のペースを取り戻し走りはじめる。ここで表される贖罪は、女性たちにそそのかされたとか殺人というよりは、ラストにすれ違う足に血がついている少女に表されるように、女性を守り切れず堕としてしまったことであろう。大和男子的に坊主頭の骨太青年がそうであることに、キャストの意味そして当時の現代性の意味があるのかもしれない。日本男児の魂の消失への悲観やそれの取り戻しへの願望として表そうとか意図はないのだろうけれど、チャラチャラしてんじゃねーよ以前の日本がそこにある。死を選ぶ仲間と違い、主人公は生を選ぶ。寺山の死生観はぜったいこっちにあると思う。森下愛子かわいかった。十代 恵子の場合おもしろかった。悪事を働くことに堕ち遂にはヘロインにも堕ちることへの教訓か。されどいいこともある。最終的には大好きなヒトとも再会できる。しかしこの出来事はよほどのことない限り起こらないアクシデント。だから、言いたいこととは関係ない映画的救済であろう。堕ちること以前に受験戦争でのストレスや世間体ばかりを気にする親というものも強くアピールされる。当時の時事放談的なものがそこにある。森下愛子かわいかった。もっとしなやかに もっとしたたかに、おもしろかった。 高沢順子、綺麗だった。奥田瑛二と風間杜夫の共演はなかなか見れないのでおもしろい。ダブルベッドは大谷直子と石田えりの共演で観たいけれど、それもだけれど、柄本明と岸部一徳の掛け合いがどんなものかと、そちらにも関心がいくけれど、それと同じような意味で、奥田瑛二と風間杜夫の共演に感心そそられる(事前に風間が出ていること知らなかったので、ふたりが向き合うシークエンス、ほほーと身を乗り出す。俳優座出身の藤田敏八、ダイヤモンドの山崎努にしても本作の奥田にしても役者を活かしてるなと思う、となる)。森下愛子の乳房とが触れ合うのは高沢順子のそれではなく奥田瑛二のそれだったのは残念であるが、よくよく考えれば、当たり前か、となる。男女が燃え上がる。これは伏線となり最終盤のふたりの愛を紐解くものとなる。まさにこの時代は性春の時代だったのだな、と70年代の青春ものを見てるとそう思えてくる。宮台が70年代はシラケた時代だったである一方、現在ヲタクの発芽がたくさん見られる時代であるというようなことを言っていたけれど、本作を観ると、ふむふむなるほどとなる。でも現在と違って、システムに隠蔽されない自由がある。非行であっても、どっこい生きている感に充ち溢れ、そこが清々しい。リンダリンダリンダで湯川トーベンの娘が風来坊を歌っていたが、あれはたしかはっぴいえんどの歌だったと思うけれど、森下愛子の生き方、まさに風来坊っている。森下愛子うつくしかった。



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