空に住む -Living in your sky-おもしろかった。独特のインサートが青山イズムを生む。死を解していたのかな。精一杯の生の賛歌である。厭世観の反動というではない、生の賛歌である。ここでも絆が求められる。しかし、家族縁故の関係性はいつもの血みどろ感情のドロリンコなものではなく爽やかなセンス。最後の空は違って見える。最初は浮世離れな感覚、空が見える場所、されど49日を過ぎても、煩悩や迷いがある。そこは此岸の場所。家屋の書院の庶民的ムード、されど浮足立っている。幻視かのような岩田、本物かどうかとなるも、それは未華子にも表されるもの。岸田劉生は麗子像のような彼女、幽玄な美を空に生む。死して生きるかのような空の場所。流され生きているかのような彼女とまわりの大森岸井。されど、厭世的に生きているのは幻視のふたり。大森も岸井も愛を顕す。そして叔父夫婦も。幻視が互いに見つめ合うとき、気付きが空に生まれる。
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