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2023年04月11日22:55

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一度も撃ってません


一度も撃ってません、おもしろかった。ハードボイルド探偵小説の作家さんが殺し屋に間違われてしまうようなスラップスティックコメディーと勝手に思い込んでいたら、さにあらず。

蓮司と桃井と一徳が朝帰りするシーンなにやらゴッコ劇風なので、映画仲間たちとのヌーヴェルヴァーグか、となるも、確かにミュージカル風歌唱の桃井に蓮司の部屋の前で寝ている大楠道代は綺麗で可愛くもあり、ヌーヴェルヴァーグの最重要事項のひとつは女性を綺麗に撮ることであり、まさにそれだ、となるも、そのうち、組織やら出てきてきっちりした筋立てがあるのか、となり、サスペンス感も増してきて、ゴッコ劇な新しい波だけではないな、と、トレンチコートの蓮司に目がいき(肩越しや後ろ姿、阪本順治は蓮司の背中を撮りたいんだな、と見えてくる)、もっと広い意味でのフランス映画、アランドロンやモンタン、ピエールメルヴィルなんだな、となるも、最終盤のなーんちゃって暗殺者たち、やっぱりゴッコ劇なヌーヴェルヴァーグなのか、となる。蓮司からの要望だったのかな、それとも阪本順治が石橋蓮司にはこういう役をやってもらいたいという欲望があったのかな。ATGの青春映画の匂いもする。


ps
ナオミとカナコの佐藤隆太、中国人ぽくないのは声のトーンが高くないからのもあるわけだけれど、豊川悦司の声のトーン、そうまさにそれ、と思えてしまった。

名優たちなので間合いが素晴らしいが、相手に質問するけれどたいして興味がない相手にリアクションする、アルアルな井上真央の間合いが一番おもしろかった。



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