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2023年04月06日17:32

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ミューズは溺れない


ミューズは溺れない、おもしろかった。機械や工作音のSEやミュートな感じのこもるセンスは、前にも他の女性監督の作品でこうした感覚あったよな、リンチとは違う、なんとも女性的なセンスとはこういうものなのかな、と思うも、よくよく思い出せば、本作の監督淺雄望の師匠筋である大九明子がそうだったなと思い出され、それって大九からの影響なのかな、となる。なんかで読んだけれど、いっそのこと主人公ふたりがキスをしてレズを視覚的にも強くすればオーディエンスにアピールできるのではとスタッフなどから声が出たけれど、それは避けたかった、と淺雄望が言っていたけれど、主人公ふたりお互いが怖い?と相手に尋ねたあとのハグはセンシュアルなものを避けながら肌の暖かみを届けてくれ、よいセンスに思えるものある、となる。予告編では、森田想がいじわるそうに見えたけれど、本編では、彼女なりにとても良いヒトである。三人三様、気持ちをハッキリさせれない部分がある。けど、終盤あたりから寺山風箱舟アヴァンガルドと中学生日記風モラルのドッキングな感覚になり、そこで自身の気持を整理整頓できる感じで秩序だって言えるか?と思えるぐらい自身の声をハッキリ届けるのは、作品上ウダウダできないので、オーディエンスに伝え届けるという意味でこれはこれでしょうがないのかな、となる。とはいえ、決して説明調子ではない。だからついていける。主演のふたりはやはり魅力的である。前半での、私をこれ以上みじめにさせないで、という気持ち、あーそういうことだからか、となり、そうしたこと作品に入りやすくさせてくれる。ラストはふたり、不可解にして魅惑されるアートと愛をシーシュポスしてくんだろうね。ちょっと教育映画のようなまじめ度がある感じだけれど、きっと繊細なんだろうな、互いの気持ちをコンパクトに届ける素敵な作品。



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