マリリンとアインシュタインおもしろかった。多くからリスペクトされるニコラスローグ、私的には赤い影だけしか観ていない記憶。やはりシネマトグラファー出身、ヴィジュアル的である。突然の意識や記憶の映像はフラッシュバック的なそれだけど、ハリボテのセット的光景とあわせ、なんかアランルドルフにも通底する。MMらしき女性とアインシュタインらしき男性とディマジオらしき男性と赤狩りマッカーシーらしき男性が出てくるので邦題のように誰だと限定してしまっているわけではないけれど、アメリカンにはすぐ認識できる対象としての匿名性が、最終盤の原爆で燃え上がりただれるMMを、その恐怖のヴィジュアルだけでなく意味合いもそこに認識され、アメリカンの胸にも、それだけでなく核の時代に恐怖する人類の心に突き刺さるであろう(日本人がやたら出てくるな、と思っていたら被害国だからのそれなのか、となる)。
観ながら、圀外に交番をおいてそこに連れて行ったり圀内にいる親族を人質にしておびき寄せる中国も怖いけれど、分極化のこの世界、デモクラシーであるからこそ発言が限りなくなりまたもや赤狩りめいたものがはじまり疑心暗鬼が広がるのではないか、と、アメリカにも不安をつのらせることなる。
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