転校生-さよなら あなた-おもしろかった。少年のような蓮佛美沙子や森田直幸の女性が見せる怒る情念めいた表情が良い。ハウスぐらいからしか分からないけれど、彼岸と此岸の(境界線ではなく)交わる線はずっと表され続けていたと思うけれど、あしたあたりから死の影が感じられるようになったのかなと感じられる。ふたりや異人たちとの夏はまだ生を肯定するサイドにいたのが、死があるから生がある、その続き戸が、そこから晩年まで次第とであるがその度合いも強くなりながら表されいくように思える、となる。小林桂樹や入江若葉の遺影も続き戸として、そこに表される。そこには受け入れられる死がある。我々が見える続き戸のこちら側に、生がそこにある。永く見れなかった旧ヴァージョンゆえ断然かつてのものが良いと思えていたけれど、エイティーズらしいポップなセンスの旧ヴァージョンはもちろんいいが、本作のしっとりとしたセンス、哀しさが胸を突く。それは続き戸の向こうに確かに信じられるものがあるから、だから胸をつくのだろう。
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