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2022年11月23日13:39

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テープとハードエイト


『テープ』(Tape)
テープおもしろかった。そうさ、リンクレイターの時間操作が炸裂。(ほんとはそうではないけれど)部屋のあちこちに固定設置されたカメラで人物をカット/モンタージュしていくようなセンスであり、当時のまだ映像の粗さあらわすセンスもあり、進行は上映時間と実時間が同じであるとしてプロセスる。その時(空)間にリアル/イメージが現前される。人物の嘘と本音が交錯して、羅生門の如しに、それぞれの解釈の違い表され、そこに蔑み、嫉妬、怒り、とネガティブなエモーションが織り成される。だけれど不思議に、ユーモラスな雰囲気もある。原作は舞台のようであるが、デクパージュカドラージュモンタージュされるでなく、舞台空間で、そこの空間を感じながら、アクターたちを目で追う感じで進めた方がプロセスの抑揚にはいいようにも思えるものあるけれど、ラストのユマサーマンが電話をするあたりのカット割りは、映画ならではの緊張を生ませよい。そのシークエンスでは、だからあんたじゃなくて、あっちにロマンス求めたんだよ、ということを納得を生ませる。でも、ユマが訪れる際の、ショーンレナードのオロオロしてトイレに向かう所作も情けなくおもしろい。

『ハードエイト』(Hard Eight)
ハードエイトおもしろかった。渋いダンディズムである。ボギーではなくジャンギャバンだろう、ベイカーホールの渋みは。だから、ホークスやヒューストンではなくメルヴィルやジャックベッケル、或いは、ヴェルヌイユのノワール観するカジノ・シティがそこにある。ギャンブルに掛けることと人生の偶然性が掛け合わせ表されながらも、ベイカーホールはけっこうゴリ押しで己の人生を動かしている。偶然とともにPTAらしく、資本主義世界の抑圧と憂鬱、夢を追いかけるがあまり忘れてしまっているなにか、そして身勝手な孤独が表される。秘密を知ってゆする奴を葬ることだけでなく、ジョンCライリーをケアすることも、パルトローに貫くダンディズムも手前勝手な自己満足にも思える。しかしそれでもそこには、PTAらしく愛の回復が見出される。現在の様々な社会における分断や絆の脆さに向けたメッセをお説教で示しているわけではないだろうけれど、なかなかPTAも身勝手ではある。秘密を知ってゆすって葬られた奴の子供もケアしてやるつもりなのかな、と思うも、きっとCライリーの親父とベイカーホールは仲が良かったのかな、と仏蘭西ノワール的なものの漂いを想像してしまう。




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