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2022年10月08日13:39

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ロニートとエスティとアンモナイトの目覚め再見


オードリーヘップバーンやタイロンパワーの時代ならいざ知らず、今や男性からどう見らればかりを気にする時代でもなく、むしろ、彼女たち自身が愉しむためのメイクやファッションの時代ゆえ、どう生きるかの女性映画がメインなのだろう。NYのグルーミーは好きでもロンドンのそれは憂鬱で重苦しく感じていたけれど、でもどちらかというとカルフォルニアのようなブルースカイよりもグルーミーな空が好きゆえか、ロニートとエスティ、そしてアンモナイトの目覚めを再見する。色ごとも観たかったわけでもあるが。どちらも最初観たときは、スクリーンに映し出される天気気候に面食らったけれど、ブリティッシュかぶれになったせい、頭のなか描かれる天気気候がリマインドされていて、観たくなる。どちらの作品も最初観たときよりも深い味わいな感覚となる。ロニートとエスティ、敬虔な役が多いイメージのワイズはヤンチャな役を、コーマンチキな役が多いイメージのマクアダムスは淑女系な役を演じているな。観ながら、噂の二人の後日談、ではなく、エクステンションのような感じがしてくる。相思相愛というところは違うけれど。規律が厳しいな、この社会。イランでヒジャブデモの問題が取沙汰されているけれど、こちらもなんでかウィグ着用の義務があったり、女性はここでも男性に先立ってでしゃばるべからず、な感覚の抑圧されている社会。前に観たときの記憶があるから、マクアダムスのご主人が前時代と違って、自由の選択を促す新しい時代を決心するものなのだな、と思うも、ワイズのお父さんがすでにそれを示唆していたのか、だから、ワイズはお父さんとちゃんと対面するのか、と理解する。西洋映画らしく救済なんだな。観ながら、マクアダムスが意思をもっと表に出す強い存在になることから、アンモナイトの目覚めのローナンもそうだったんだな、と思うもアンモナイトの目覚め、殻から抜け出すのは寧ろ、ウィンスレットの方か、と理解する(ひよこになりかけの卵やアンモナイトゆえ、死とかでなく、儚さフェチのケイトでフラジャイルなローナンに惹かれるのかと思うも、ローナンはケイトが「本当に病人?」というように元気なヒトで、フラジャイルなのはケイトの方。ご主人が与えてくれないエクスタシーを最初のぐんずほぐれつのときにケイトから与えられるが、どうしてふたりが魅かれあうのかは、上記のことや母性とか、いろいろ表象性を探ると、人間の複雑性にはとうてい勝てないゆえ、それはケイトとローナンおふたりの問題でしょう、ということで片付けなければならない。)。そしてたぶん、ロニートとエスティにおいてもワイズの方なんだろうな、殻から抜け出すという点でいえば。だから、彼女は父親と対面できる。アンモナイトの目覚め観てるとなんだか、同じケイトだけれど、乙女の祈りの後日談かのようなセンスもする。そして殻から抜け出すも、ラストシーン、ふたりの距離感もまた表される。ロニートとエスティと違って、一方の女性がもう一方の女性に影響を与えている。ケイトと関係がかつてあった女性から彼女は、ローナンが心を解放させた、と告げられる。されど、新しい女性(20世紀まじかの頃、結婚観に縛られない自由な性の女性がイギリスあちこちに生まれてきたとのこと。ケイトが肉体化する主人公は流行とは違ったところでそうなるわけだけれど、たぶんローナンの視点からすれば、キャリアをもった自立した女性に映るはずである)であるケイトは、大英博物館で出会うローナンに、なにを思うか、彼女が採取した化石とそれからティルトアップして表されるローナンの構図と絵になにを思うかはオーディエンス十人十色であろう。私もあそこになにが表されるか、その距離感以外なにも浮かばないし、その後のなにかは想像もつかない、というか、いろんな可能性を感じる。


ロケーションどこなんだろう、と調べると、ロニートとエスティは北ロンドン、で、アンモナイトの目覚めはライムレジスという町。機会があればぜひ行ってらっしゃい見てらっしゃい。
北ロンドン https://www.london-ryugaku.com/northlondon/
ライムレジス https://4travel.jp/travelogue/10727488


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