復活の日おもしろかった。コロナ禍のこのご時世にあまりにも似ている、というわけではない。戒厳令はゼロコロナを目指すものが理由ではなく、大衆が火炎瓶を投げたりと暴動を起こすからであり、医師と看護師たちは白衣を着たまま病院内で死んでいて、まるで小松左京原作の漫画の一コマのようである。この作品のウィルスは感染力が急速なうえいかなるワクチンも効かない。死者数は日本だけで1000万人。一億人総ハクチ化の日本では火炎瓶を投げる発想など生まれることなく、やがて平和が訪れるだろうと楽観したまま布団のなかで気がつけば天命を遂げる、となるだろう。でも82年の頃では爆発精神の気運がまだあったのかもしれない。ソース顔の草刈正雄が燃える。この作品、ウィルスと核戦争の迫りくる危機という点では、この荒唐無稽もその中に教訓を見出せるかもしれない。ハリウッドのスターたちがたくさん出ていてギャラの総額で言えば、マックイーンやイーストウッドの一人分に相当するだろうか、ならばマックイーンかイーストウッドをキャストしていた方が拍がついたのではないか、ともなるが、さすが深作欣二、沢山のキャストを捌き切る。でも、オープニング・クレディットの潜水艦と愛の歌で、もの凄く期待させてくれたわりには、エンタメとしてはディザスターが単調で、3時間の上映時間は退屈で、ようやくアクションらしいもの見せてくれるなと思わせたのは、潜水艦のロケット発射。でも、ドラマとしてはセリフのキャッチボールはなるほどなと思わせるものである。愛が世界を救うというテーマだけれど24時間テレビより短いから、上映時間に関しては文句は言うまい。オメガマンとなった草刈、愛するヒトのもとへ向かうあいだ、竹山ひとり旅となり、やがて南極に到着。ワシントンから南極まで歩けるのか?でも、我々の祖先は、アフリカ大陸から南米の南の果てまで歩いたのだから有りえる。でも、あれって何世代にもわたってのことではなかろうか。草刈、顔と同じで熱いぜ!
ps
冷静沈着なチャックコナーズがよかった。いつも歯ぎしりして暴れまわる彼と違うけれど、きっとライフルマンの頃はこうしたキャラだったのかな。
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