大鹿村騒動記おもしろかった。パッチギ!いま思い出せば全てうまくおさまる御都合主義なところあるな、とこの作品の御都合主義を観ながら思い出す。本作はそうではあるが、ファンタジーであるからそれで良い。ファンタジーだけれど、長回しというか、その空間をじっと捉えるカメラアイの奥行き、アクチュアリティーが土のにおいと村の生活感を心地よく届けてくれる。テイクは少なかったのかな、セリフがおかしくてもまんま表される(そんななか台所での食べ散らかしとまともになる大楠道代のアクト目を見張る)、大鹿歌舞伎の一期一会と同じように、そこにある時空間を切り取るかのように新鮮に。引きの絵が多いゆえ、振り向く原田芳雄のクロースショットは際立つ(阪本順治らしいスローなあれ)。絆は忘れることのない愛のセリフと記憶に表される。
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