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2022年07月01日22:02

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エルヴィス


エルヴィスおもしろかった。バズラーマンなのか、と観にいく。めくりめく映像といういつもの感じだけれど、それがいつもは中身のエモーションが伝わらない表層性で上部だけのゴージャスばかりが目についたけれど、本作はなにか胸が熱くなる。ロックンロールを白人側に搾取してスーパースターになったイメージだったけれど、ブラックアメリカンが住む街で育ち生粋のソウルだったこと初めて知ったのだけれど、語り部であるパーカー大佐の経歴から始まり彼が見つける後ろ姿のエルヴィスと少年時代のアールアンビーに触れ神が降臨する姿のカットバック、そこにはすでにスターがいることの表しあり、ステージで腰を振るエルヴィス、ゴージャスなめくりめく映像だけではないエモーションの肝の座り方、雷に打たれたかのように伝わる。低迷期があったのだろうけれどそこは深く表さず、そこにはパーカーの盛者必衰が強く表されアメリカンのギャンブラー気質をアピール、そこからパーカーの檻に入れられ、後半は切なかったけれど、でも歌を歌うことが何より至福なんだろうな。エルヴィスは優しい人なんだろうな、それと恩義をとても大事にする人、怒りは表されど許しをもうけてしまうのだな。前に誰も信用できなくなり引きこもるエルヴィスを描いたドラマを観たことあるけれど、ここでの彼は母を愛し、それ以上の愛は得られず、人がよく、そして才能の塊であり歌を愛というエロスに昇華させる姿をくっきりさせる。ビジネスに浮かび上がる愛憎はバズラーマンのテクストにはいつもある。

ps
大佐に反駁するクリスマスショーの描き方、エルヴィスのエンターテイナーの本質が表され、あそこが一番クールだった。時代や伝統に抗うのではなく、それも含めた自身をあるがままに演出することができる。なにも怖れていない。


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