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2022年06月22日21:39

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ラヂオの時間


ラヂオの時間おもしろかった。マジックアワーや有頂天ホテルや金縛りがなんだか仕掛けばかりの表層的フラットになる前のこれは、渡辺謙も号泣していたけれど、なんだか心が熱くなる。長回しで登場人物たちを捉えていくところはラジオの生放送の時空間を緊張と人間的暖かみで捉える。フィクションとはいえブリコラージュや即興の楽しさをおもしろおかしく伝えてくれる。されどやはり、素敵さはドラマにある。どこかの国の自民党のように、ルーティーンや人間関係や無問題であることばかりを気にかけ、おもしろい番組をやろうとはこれっぽちも思っていない製作サイドは、主婦のことを全く考えていない。大衆無視のどこかの国の自民党と同じであるが、アメリカ映画のまんまよろしく、良心を取り戻し、民衆のひとりである主婦のために、彼女の想像を実現させる。見えないところでやる努力がなにか映画らしい魅力をラジオの時空間とともに成し遂げる。そしてどこかの国の大衆である日本人は、メアリージェンであろうとドナルドマクドナルドであろうと日本人であること変わりない心が共鳴する。なんだか、それがよい。


音楽をバックに西村雅彦が責任について言うところは”大衆の真実”であり、一方、唐沢が取り戻す良心とファンタジーは”想像の産物”でしかないけれど、だからこそ映画やラジオの時空間は個人それぞれの真実をその責任をもって拡げてくれるのだろう。心に描くものが真実である。



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