ブルージャスミンおもしろかった。初見である。アレンに関する私の定義である、仮想の作家である主人公は愛を求め、己が描く物語かのように現実を支配しようとするが、偶然がはびこり思い通りに物語が描けず、しかしそこで本当の愛を発見すること、において、今作品はそれを通過した後の、偶然にうちひしがれた主人公のごとくであるが、アレンらしく、過去と現在のごっちゃ、現実と虚構のごっちゃで、かつては今にノンリニア―ながらつながるものであり、実際に過去の優雅と妬みの出来事も同時に表され進行する。飛行機での主人公の隣のシートの女性がご主人に言う言葉は笑いをとるものと、笑ったけれど、けっこう実は怖いものであり、それはエンディングにも同じく表されるもの。さよならハリウッドのように子供が救済として表されるのかと思ったら、息子によって明かされることは、アレンならではの偶然であり、それは主人公である彼女が突発的に引き起こしたもの、ラストは夫たち妻たちと同じ状態に主人公は持っていかれ、ダークだけれど、そこに愛はたしかに浮き彫りとされる。ところで、アントマンを観たとき、ボビーカナヴェイルはコワルスキー・タイプだなと思ったけれど、ここでまさにピシャリと表されるのはビックリとなる。マーロンブランドほどにはイジワルで暴力的粗野ではないけれど。
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