むかしのミニシアター系を観たいと、パリ、テキサスとナイトオンザプラネットとドラッグストアカウボーイと髪結いの亭主をレンタル。トリコロールのどれかも観たいなとなるも、キシェロフスキはなにもなかった。
パリ、テキサスおもしろかった。今回たぶん初めて寝落ちせず観たのではなかろうか。ヴェンダースはいつも寝落ちしてしまう。ロビーミュラーの絵は綺麗だな、今回とても堪能する。夢の世界にいつもいざなってくれるライクーダーのギターも今回は、アメリカの雰囲気を能動的に捉えようとしたおかげで、アメリカの夢以外の夢には陥らなかった。4年間なにをしていたのか、とか、妻がなぜ消えたのかとかはどうでもよく、ポイントはホームへの帰還であり、それがまず表される。弟が思い遣り、そして息子との心の近づき。ナスターシャとの再会で、なにかの本でよく、あのミラーをベルリンの壁に例えるのが多かったような気がするが、それはどうかわからないけれど、ハリーディーンスタントンが彼の父親が母親をちゃんと見ず空想で捉えパリジェンヌに仕立て上げる話をするけれど、鏡に映るナスターシャの”イメージ”というものがもっとポイントかな、と思えてくる。そしてヴェンダースも外国人らしく”アメリカ”を捉え、ナスターシャはブロンドの母性としてホームへ回帰し、ハリーはフロンティアのアメリカ人よろしくマッチョに旅立っていく。
かつての苦い思い出をハリーが語るときナスターシャは寧ろトラウマが蘇るのではないか、おまけに、いくらなんでもなぜ声で分からないのか、となるも、まだ愛していること、そしてそれゆえ、客の声が皆ハリーに聴こえていたこと、で、なるほど、うまくまとまっておるな、となる。このこともまたイメージにイシューする。
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