ブエノスアイレスおもしろかった。前に観たけど話は忘れている。でもって今回、話がよく分からなかった。レスリーチャンはちゃんとパスポートをもらえたのかな?あのままずっとブエノスアイレス暮らしになるのだろうか?今回の彼は欲望の翼で彼の相手役をしたカリーナラウかのような甘えっぷりの駄々っ子である。カーウァイが描く男女はなにか付かず離れずな関係性であるが、この男性同士のカップルは突いちゃ離れ突いちゃ離れての関係である。お尻の穴に突くだけではなく、顔を殴り突けたり、お互い壁ドンして、ブロウバックマウンテンもそうだったけれど、男性同士の恋愛はゴリラのドラミングのように荒々しくヴァイオレント。この作品ではもうほとんどがケンカである。しかしながら、突いて離れては、まさにアルゼンチンタンゴのようでもある。アンリーのコンティニュイティはナチュラルに動きも方向性も表すけれど、カーウァイのグリッドを活かすミゾンセン、方向性を錯乱させる。けれど、チェンキンエクスプレスや天使の涙はそれによって浮遊感をもたせ、この作品ではまるでまわってまわってのダンスかのよう悦楽の錯乱をもたらす。あの都市はそれ自体がノスタルジアを湧き上がらせるかのように存在し、トニーレオンは未知の滝を映し出すランタンを見つめる。レスリーと別れて、ひとり寂しく滝と出会う。彼は友に出会いに台湾へ向かうも、いつかまたどこかで出会うことを想う、この地球上でどこででも。愛が不在になることはない。
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