ブロークバック・マウンテンおもしろかった。アンリーは好きだしミケランジェロのダビデ像も綺麗に思うし、この作品も誉れ高いとはよく聴くけれど、アメリカンマッチョのくんずほぐれつはちょっと、と避けてきたけれど、愛を描くのならとても素晴らしいものだろうと、怖いもの見た、、失礼、もとい、愛とは心の交流が表されるもの、ということで、ようやく観賞。キャロルは主人公たちの切なさが伝わってきたり、こないだ観たアンモナイトはふたりが親密になる前に、伏線的に、そうかなそうかな、と思えるものがあったけれど、この作品のテントの中での出来事はいきなりやってきたかのようで、分かる人には前兆がわかるのだろうけれど、私的にはさっぱり。愛は突然降ってくるものだから説明的にしなくてもいいのかもしれないが。ふたりにそれほど気持ちが入っていかなかったからだろうか、胸が張りさけるエモーションは最後までこなかった。けれど、亡くなった相手の部屋に初めて訪れるシークエンス、あれはうまかったな。ウェディングバンケットの空港で皆で結婚式などの写真を見るところ、一気に過去のシーンが蘇ってくるかのような仕掛け、それにも似て、あそこはよかったし、うまかった。全体的には、愛情物語というより友情が表されるものとして捉えた方が納得がいき、ラストの誓うという言葉にもなにか哀しさを想わせるものが生まれる。
ps
ジョンシュレシンジャーをはじめイギリス人の監督がアメリカを描くとき客観的にアメリカを批判する、というか、アメリカ人が気づいていないアメリカを見せる感じが多くあるけれど、アンリーは同化するまではないけれどそれに近く、そこはかとなくアジア的なエモーションや形式を入れたりしながら寄り添い、誇張することなくアメリカを捉えている感じがするけれど、ヒースレンジャーは、ふたりだけの世界に行こうと言いながらもまわりとそれなりにうまく同化していたジェイクジレンホールとは違い、ラストは遂には、ひとりぼっちになるけれど、あれはひとりぼっちというより、アンリーの捉えるアメリカンなインディヴィデュアルなのかな、と思えてくる。曲げることなく頑固なとこがある。
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