北京オペラブルースおもしろかった。台湾人の友人がブリジットリンがいかに中国を代表する偉大な美人女優で中国の吉永小百合みたいなものと言っていても、カーウァイの作品ではブロンドのウィグとサングラスで何者か当時は分からなかったけれど、この作品での男装の令嬢、驚きオーサムとなる。まだワイヤーアクションがちゃんと確立されていない頃のアクション、そして、定型がある中での、その場その場でシナリオを書いているような流れがもろにあって、現在の視点で見れば醍醐味に欠ける。けれど、普通におもしろかった。このフツーにエンタメを楽しむというのが大事なのだろうな。冒頭の京劇とラストのそれ、京劇に挟まれ物語は展開するけれど(中身においても京劇は活かされる)、フィクションという想像劇に人生は凝縮して表される、という、ツイハークのエンタメ精神を清く正しく、厳粛に感じてくる。本当の民主主義を確立するんだ、という主人公たちの想い、当時の香港でも受け入れられたであろう、そして現在の中国においても、ハークは思想犯としてターゲットにされず、ここに表されるテーマは受け入れられるであろう。具体的に何が民主主義とは言っておらず、ただ正義の象徴として取り扱われているだけ。さすがツイハーク、先見の明ももった商売上手である。
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